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映画「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」感想 フィギュア・スケート界最大のヒールの破綻しすぎな人生

どうも。

 

 

南半球に住んでるので忘れてたんですけど、ちょうど今、冬季オリンピックなんですよね。

 

ということで、この映画のレヴュー、行きましょう。

 

 

90年代のフィギュア・スケート界の最大のお騒がせ女王、トーニャ・ハーディングの伝記、「アイ、トーニャ」、このレヴュー、行きましょう。

 

これ、本当は昨日見たばかりだったので、もう少し後でレビューするつもりだったんですけど、冬季オリンピックやってる今が一番やるのがいいですよね。早速やってみたいと思います。

 

早速、あらすじから行きましょう。

 

 

 

 ストーリーは、トーニャ・ハーディングのドキュメンタリーのためのインタビューに、トーニャ本人(マーゴット・ロビー)や元夫のジェフ(セバスチャン・スタン)、トーニャの母ラヴォーナ(アリソン・ジャニー)などによる回想という形で話が進みます。

 

 

 

 話は1970年代半ばのオレゴン州。ラヴォーナは4歳のトーニャを女性スケートコーチに売り込みます。トーニャはこの頃からすでにフィギュア・スケートで天才的な才能を発揮していましたが、母親からは「アタシが全部金払ってるんだから絶対服従」「対戦相手は全部敵だ!」などという、メチャクチャな教育を施されます。トーニャはラヴォーンにとっての、なんと4番目の夫との間に生まれた娘で、この夫もトーニャが幼い時期に家を出て行きます。そんな教育を受けてしまったトーニャは、そのまんまな育ち方をしてしまい、フィギュアの世界では下品で審査員ウケは悪く、審査員に楯突くような態度までとります。

 

 

 

 そんなトーニャは15歳の時、スケートリンクでジェフ・ジルーリーと出会います。これまでスケートと母親しか知らなかったトーニャにとって、ジェフは新鮮な存在で、たちまち心の拠り所になります。

 

 

 

 ただ、あまりに盲目的に恋に落ちたためか、ジェフがどんなにDVを振るおうが、トーニャは一向に気にしません。それくらい、「早く母親の元を離れて自由になりたい」との思いの方が彼女には強かったのです。トーニャはあることがキッカケで母とは絶縁状態になり、1990年にジェフと結婚し、彼との破天荒な暮らしに身を投じますが、

 

 

 

 

 その矢先、1991年に彼女は、アメリカの女性選手として初となる、トリプル・アクセルを成功させます。

 

 

 ただ、1992年の冬季五輪には出場するも力が発揮できず。ただ、その次の冬季五輪が2年早まったことで、トーニャは張り切って練習に励みます。そんなトーニャを見て、「自分もなんとか力になりたい」と思ったジェフは、トーニャ最大のライバル、ナンシー・ケリガンに対して良からぬことを企み始めますが・・

 

 

・・と、ここまでにしておきましょう。

 

 

トーニャ・ハーディングといえばですね

 

 

 若い人はご存じないかもしれませんが、ナンシー・ケリガンとの間に起きた事件は、1994年当時、日本でさえもある時期、毎日のように情報は入ってくるくらい、非常に大きなスキャンダルだったものです。その当時、この件に関して僕はそれほど知ろうともしていなかったのですが、それでも、この事件がどういうものだったかは、話を聞いて大まかに知っていたほど、それくらい有名だったものです。

 

 

 その当時から「ヒロイン=ナンシー、ヒール=トーニャ」のイメージで、さらにトーニャには「変人説」というのがついてきていたものです。そういうことも、大まかには知っていました。

 

 

 ただ、今回、改めてこの伝記映画を見てみたら

 

 

まあ〜、ビックリ(笑)!

 

 

 

いやあ、これまで聞いた、どんな「スポーツ・ロボット」の中でも、これは群を抜いてひどいですよ(笑)。まず、この親子関係ね。日本の有名なスポーツ・ロボット話として「巨人の星」というものがありますが、あれの星一徹という父親もかなり壊れたキャラクターではあるんですけど、まだ人情というか、人としての優しさはあったものですが、この母親、本当に自分の今年か考えてない、血も涙もない人ですからね(笑)。

 

 

 トーニャの場合、その母親に加えて

 

 

 夫までバカ野郎だったのでなおさらです。こんなメチャクチャな人たちが自分に一番近い人で、他の人たちのことをあまり知らずに育ったわけですから、そりゃ、間違った成長もしますよね。

 

そんなトーニャの姿を

 

 

マーゴット・ロビーが実にうまく演じていたと思います!

 

 

 彼女、1990年生まれで27歳とまだ若いんですけど、そうなると年齢的にこのスキャンダルは馴染みがないわけで、この配役を受けた時、「架空の人物の話だとばかりに思っていた」と語ったほどです(笑)。ただ

 

 

 

 彼女は演技が本当にうまいですね。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で、どう見てもバカそうなんだけど案外しっか

りしている、レオナルド・ディカプリオ扮する成金の妻役を演じた時から気になってましたけど、DCコミックの「スーサイド・スクワッド」でハーレクイン演じた時の狂気じみた演技でさらに注目を集めたものです。あの、最高につまんなかった大コケ映画で唯一光ってたのが彼女でしたからね。

 

 

 彼女の場合、感情の起伏の激しい役をやらせたら、今、かなり上から数えた方が早いですね。同い年のジェニファー・ローレンスと比べても、その点では上だと思います。そのうちオスカーから声はかかるだろうとは思っていましたけど、今回見事、主演女優賞にノミネートされましたからね。

 

 

 そして

 

 

狂気の母親を演じたアリソン・ジャニーが、この役で助演女優賞をここまで圧勝しています。オスカーでも最有力候補です。

 

 

僕は彼女のことは「JUNO」のオモロいお母さんだったり、「ヘアスプレー」での堅物なヒロインの友人のお母さんやったりと、今、「お母さん」の役をやらせると非常に需要のある人で、それゆえにテレビ・シリーズ、その名も「Mom」でも、アナ・ファリスの母親役でエミー賞受賞してたりしましたけど、その意味ではこれ、すごい当たり役だったと思います。表情を完全に消して堅物な変人になる、というのも得意なところです。ただ今回は、僕的にはちょっとオーヴァー・アクティングで、「レディ・バード」のローリー・メトカルフとか、「シェイプ・オブ・ウォーター」のオクテイヴィア・スペンサーに比べるとやや好みではないんですが、それでも「らしい」演技はできています。まあ、彼女の場合は、もうそろそろ「ご褒美」としてオスカーが欲しいタイミングではありますけどね。

 

 

 この2人プラス、ジェフ役の人との3人のやりとり見てるだけで、基本的にそれだけで成立していて、十分楽しい映画ではあるんですけど、後半がちょっと、例のナンシー・ケリガン事件での、トーニャ側の真相のプロパガンダ映画っぽい印象が感じられて、そこはやや引っかかったかな。そこを批判する声は、実際に僕も聞いています。

 

 

 ただなあ、もうトーニャ自身がこの件で世間からもう散々悪役扱いされているし、社会的な制裁ももう受けた後だから、本人の言い分がどうであれ、「何を言っていようがもう別に良いのでは?」、とも思えますけどね。事件が起きたのは彼女が23歳の時でしたけど、もう、それと同じくらいの年月が流れてもいる訳だしね。

 

 

 

 実際に今回のこの映画でも、育ちや生き様の破天荒さを晒して、本来ならかなり恥ずかしい話だったりもする訳ですからね。トーニャ本人が図太そうなので、そこだけが救いなのも皮肉ですけどね。

 

 

author:沢田太陽, category:映画レビュー, 12:40
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最新全英チャート

どうも。

 

本当はこの時間、「ブラック・パンサー」を観に行く予定だったんですが、ちょっと腹痛を起こしてしまい延期しました。明日の晩になるかな。

 

 

では、全英チャート、行きましょう。

 

 

SINGLES

1(1)God's Plan/Drake

2(2)These Days/Rudimental feat Jese Glynne&Macklemore

3(6)This Is Me/From The Greatest Showman

4(4)IDGAF/Dua Lipa

5(3)Barking/Ramz

6(9)Feel It Still/Portugal The Man

7(5)River/Eminem feat Ed Sheeran

8(18)For You/Liam Payne&Rita Ora

9(7)Finesse/Bruno Mars feat Cardi B

10(11)Breathe/Jax Jonas feat Ina Wroldsen

ドレイクが今週も1位です。

 

8位に入ってきたのは、これ、「フィフィティ・シェイズ・フリード」の中の曲ですね。組み合わせ的にリアム・ペインとリタ・オラってすごくイギリスの「ザ芸能界!」な感じがしますけどね。

 

10位にはジャックス・ジョナスのニュー・シングル。これが彼にとって2局目のトップ10ヒットになります。

 

 

では圏外見てみましょう。38位初登場のこの曲で。

 

 

 

ジェイムス・ベイのニュー・シングルですね。髪切ってイメージ変わりましたけど、サウンドもガラッと変わってます。フォーキーな感じからエレクトロの要素を加えて。う〜ん、どうなんでしょうね。「今、そっち方面のアレンジ」っていうのも、もうちょっと遅いような気もするんですけどね。曲そのものが元々そんなに面白くないタイプなので、変に器用にこういう音やっちゃうと、普通のポップになっちゃうかなと思うんですけどね。

 

 

では、アルバムに行きましょう。

 

 

ALBUMS

1(1)The Greatest Showman

2(3)÷/Ed Sheeran

3(-)Beautiful People Will Ruin Your Life/The Wombats

4(-)Diamond In The Dirt/Mist

5(-)Tables Turn/Fredo

6(-)Always Ascending/Franz Ferdinand

7(6)Revival/Eminem

8(2)Man Of The Woods/Justin Timberlake

9(7)Dua Kipa/Dua Lipa

10(9)Beautiful Trauma/P!NK

 

 

3位に初登場はウォンバッツのアルバム。4位、5位はともにUKヒップホップのラッパーですね。ミストとフレド。この2人は知らなかったですね。週明けにでも聴こうかな。6くらいにフランツ・フェルディナンドの新作が入りました。

 

ではウォンバッツ、聞いてみましょう。

 

 

 

 

いや〜、それにしてもウォンバッツがフランツに初登場で勝つ瞬間がくるなんてことは、10数年前には想像だにしなかったですね。方や駆け出しのフォロワー的なバンドで、かたや大スターでしたからね。ウォンバッツってこの曲でもそうなんだけど、「何の変哲も無い」タイプではあるんだけど、しっかりメロディが頭に残る曲を確実に書けるので得してますよね。トゥ・ドア・シネマ・クラブとかもそのタイプだけど、これがブレないのがいいですね。

 

 

 一方のフランツは・・、気づいている人いらっしゃるかもしれませんが、僕は今回、プレイリストに曲を入れてません。う〜ん、なんか曲に冴えがないんだもん。今、中途半端にエレクトロに手を出すのも、「それを2009年のアルバムの時にやるべきだったのでは?」と思うものだし、今はむしろ、取り入れたエレクトロを外しにかかるくらいが本来あって欲しかった姿勢ですけどね。

 

 あと、ニックのカッティング・ギター、あのキレが脱退によって失われたのは本当に痛い。これはちょっと悲しかったですね。

 

 一方、こっちは割に好きな、27位初登場のこの人たちも聞いてみましょう。

 

 

MGMTのアルバム「Little Dark Age」から「Me And Michael」です。

 

 

今回、MGMT、また、彼ら本来のキレのいいポップ路線に戻りましたね!いいと思います。前2作での、なんかアート系の学生が自分が売れたことになんか妙に斜に構えてひねくれたみたいな作品を2つも出した時は正直「幼いね」くらいのことを思ってしまったんですけど、ようやく平静さを取り戻したか、彼らにしか書けないグッド・メロディを書き始めたなと思います。これなんて、いい時のペットショップ・ボーイズみたいだけど、こういうのがスラスラッと書けちゃうところに才能感じます。後の曲も、箱庭的なサイケデリアの中で光る曲が多いです。

 

 

こういうアルバムがセカンドだったらなあ〜、と人気が落ちてしまった今、改めて思うんですけど、これで持ち直したし、まだ若いし、これから挽回して欲しいですけどね。

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:全英チャート, 19:40
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映画「レディ・バード」感想 「インディの女王」が描く、個人的日常の中に潜むドラマ

どうも。

 

 

オスカー作品賞対象作、この映画も見たので、あと1本です。ということで、今回の映画レヴューはこれです。

 

 

 

この「レディ・バード」、こちらのレヴューをしましょう。この映画、当初、全くのどインディな配球の作品で、賞レースそのものも考えられていなかったんですが、評判が評判を呼んで遂には、全米映画批評家協会賞だったり、ゴールデン・グローブのミュージカル/コメディ部門で作品賞を受賞したり。今回のオスカーでも5部門にノミネートされています。一体、どんな映画なんでしょうか。

 

 

早速、あらすじから見てみましょう。

 

 

 舞台は2002年のカリフォルニア州のサクラメント。本名はクリスティーン、しかし、その名前が嫌いで自分をレディ・バード(シアーシャ・ローナン)と名乗るこのドラマのヒロインは高校の最終学年を迎えていました。彼女は街に退屈さを感じ、ニューヨークをはじめとした東海岸の大学に行きたがっていました。決して裕福ではない家庭で看護婦をして生計を立てている母マリオン(ローリー・メトカルフ)から、家庭の経済事情や先行きの不安、前年に起こった911のテロなどを理由に強く反対され、地元のカレッジに行くことを希望します。

 

 

 レディ・バードは、頼り甲斐はないけど、娘に強く理解を示す優しいパパ、さらに、メキシコ系の養子の兄と、その彼の謎のカノジョとともに生活していました。

 

 

 

 

レディ・バードは、規律の厳しいカトリック系の高校では、ちょっとした反抗児にも映ってましたが、優しくも口うるさいシスターともしばし対立します。

 

 

 

そんな彼女には、ちょっとずんぐりむっくりなジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)という大親友街て、彼女と一潮に演劇部に入ります。

 

 

 

その演劇部でレディ・バードはダニー(ルーカス・ヘッジス)に惚れ、恋に落ちます。

 

 

(中略)

 

 

続いてレディ・バードは、学校のバンドでベースを弾いているロック少年のカイル(ティモシー・シャラメ)と恋に落ちます。保守的な環境は嫌いだけど、基本、根は良い子ちゃんなレディ・バードは、ちょっと不良っぽいカイルを前に、自分が自分らしくいられるかが微妙なシチュエーションとなります。その一方で、進路の選択の時は確実に迫り・・。

 

 

・・と、ここまでにしておきましょう。

 

 

これはですね

 

 

元はと言えば、インディペンデント映画界隈で、今ちょっとした女王人気の女優グレタ・ガーウィッグの初監督映画作です。

 

彼女と言えば

 

 

 

日本のインディ映画のファンの間でも人気の高い映画ですね、「フランシス・ハ」の主演女優として有名です。これの監督のノア・バウムバックの私生活でのパートナーでもありました。

 

それから

 

 

去年公開された「20センチュリー・ウーマン」では、主人公の高校生の少年に、パンクロックの存在を教える、ニューヨークからLAに渡ってきたフォトグラファーの役でもかなり高い評価を受けていましたね。

 

 

 こうして、女優として期待値の高かった彼女が、34歳の若さにして、初の監督作品としてこれを作ったらたちまち大絶賛。ロットントマトーズでは100点満点という、ありえないすごい評価まで受け、「やはりインディの才女は違う」と唸らせていました。彼女はこの作品で、まだオスカーでは珍しい女性監督としてのノミネートをデビュー作で記録するという快挙も成し遂げました。

 

 

 で、この映画なんですが、僕の率直な感想は

 

 

実に彼女らしい!

 

 

 そういう感じでしたね。

 

 

 音楽にも通じることですけど、こういうインディペンデントな人って、「すべての表現は出し尽くされた」という言葉なんて信じずに、ただ、自分の表現したいものを表現している、ただ、それだけなんですね。だから、この映画、特殊な映像表現も、無理やりなプロットのひねりもありません。だけど、本人に描きたいものと、それに対するストーリー・テリングの熱意と説得力、それさえあれば脚本も映画も作れる!そういうことを証明したような映画ですね。

 

 そういう意味では、パンクロックというか、ローファイというか。そういったものに似たような感じがしたし、そうした「個人表現欲求」がある限り、映画とか音楽って、いつまでも作ることが可能なジャンルだな。そういうことを思わせてくれましたね。

 

 

 これ、特に、設定が2002年でしょ?しかも、グレタはサクラメントの出身です。ということは・・・

 

 

 

これ、彼女の実質上の自伝なんです!

 

 こういう風に、その頃の本人とシアーシャの劇中での写真を比較するものまであるくらいです。ちなみに、劇中でこの当時の彼女が好きだった音楽も明かされますが、まあ、「インディの女王」にはあまりふさわしくないものだったりします(笑)。そういうとこまで含めて、彼女の話だったんだなと。

 

 

 ただ、個人のお話ではあるんですけど、そこで描かれていることって、この年頃の女の子なら誰しもが体験すること、なんですよね。心配性の母親との将来のことでの対立とか、友情とか、保守的なものへの反発心とか、恋とか。そういう、「オール・アバウト18歳」みたいな要素が誇張なく、自然に作れているのもいいですね。勢い、アメリカのティーン・ムーヴィーって、いいんだけどコメディ要素を無理に強めようとするところもあるんだけど、この映画はそれを抑えめにして、クスッと笑えはするんだけど、極めて自然体な筆致で描かれているところがいいです。

 

 

 そんな、グレタの若き日の人生を

 

 

 

 

シアーシャ・ローナンが見事に演じてくれています!

 

 

 

彼女見事ですよね。その前の主演作「ブルックリン」も、極めて日常的な話だったのに、彼女の演技見ているだけで、結果が分かってるのに、なんか見ていてドキドキしてしまう。その場面ごとの演技に強いリアリティがあるから、結果的にそうなってしまうんですよね。これって、かなりの演技力がないとできないことですが、彼女、まだ23歳。これからがまだ非常に楽しみです。

 

 

そんな彼女の周りにいる周囲の人たちとのケミストリーも抜群でしたね。オスカーにもノミネートされたお母さん役のローリー・メトカルフに目が行きがちですが、お父さん役のトレイシー・レッツも良かったし、ベスト・フレンドのジュリー役のビーニー・フェルドスタイン

 

 

この子ですね。彼女がなかなか場面を作る演技したので、僕的に注目です。この子はセス・ローゲンのコメディ「The Neighbor 2」でクロエ・グレース・モレッツのベスト・フレンド役として出てくるんですが、その時から印象に残ってる人でした。

 

 

 

あと、ルーカス・へッジス、彼はここ2年で3作品がオスカーの作品賞にノミネートされていますね。去年の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」、そして今年が「スリー・ビルボード」でのフランシス・マクドーマントの息子役、そしてこれ。彼も21歳とすごく若いんですけど、有望ですね。

 

 

そして

 

 

ティモシー君!

 

 彼の主演映画「君の名前で僕を呼んで」を僕は大絶賛していますが、それが日本で4月公開で、これが6月公開。もう、その頃には、かなり日本での人気に火が付いているんじゃないかな。ここでの役は、ちょっと嫌なタイプのものなんですが、主要作2作品の立て続けの公開で、そういう流れになりそうな気がします。

 

 

 この映画、オスカーはどうか、ということになると、正直難しいと思います。「シェイプ・オブ・ウォーター」や「スリー・ビルボード」ほど熱烈な支持者がいるとも思えないので。ただ、それでも、こういうインディの正道みたいな映画がちゃんと評価されることはすごくいいことだと思うし、グレタが、女優としても監督としても、今後カリスマ化していく契機を作るのには最適な映画であることは間違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:映画レビュー, 12:04
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ロック聴くのにカッコいい世界のラジオ局

どうも。

 

 

こないだの「スペインのフェスが最強にカッコいいよ」という話、かなり反応していただいたみたいで嬉しいです。

 

 

今日は本当は映画評だったんですが、時間も少なくなっちゃったんで、こないだのスペインの話で少ししたラジオの話、これをしましょう。

 

 

こないだは

 

 

 

スペインのインディ・ロックの文化を支えているのは、このRadio3という国営のラジオ局だよ、という話をしました。

 

 

今回は、このRadio3みたいな、カッコいいラジオ局を幾つか紹介しようと思います。

 

 

まず一つは

 

 

まずは、やっぱり老舗ですよ。イギリスのBBC。ここはやっぱり最強でしょう。

 

 

マニアックに音楽聴きたいなら右の「BBC6」がオススメなんですが、「でも、やっぱり、今のもっとポップなトレンドも抑えたい」という人は左の1がオススメです。1も、番組によっては尖っているので、ある意味6より聴きやすい瞬間もあります。最近のラジオは、ネット上でも、携帯のアプリでも余裕で聴けるので、一度は聞いてみるのをオススメします。

 

 

 僕はストリーミングの時代にラジオって復活するんじゃないかと思って見てます。だって

 

 

最近のラジオ、選曲のスピード、すっごく早いんだもん!

 

 

 彼らの現場からしてみたら、「そうしないと生きていけない」からかもしれませんが、最近のラジオって、ストリーミングやyoutubeで解禁されたばかりの曲をいち早くかけてる。

 

 

しかも、これらがアルバムの先行曲だったりするわけで、アルバムの発売前には2、3曲聴けるわけですよね?これで今って、「どんなアルバムを話題にすべきか」「アルバムの内容がどんな感じか」というのが事前に占えるようになってるんですね。そういう意味で、ラジオ事前に聞いてると、アルバムの発売やストリーミングの解禁前に気持ちに余裕ができる感じがするんですよね。これは、僕がここ数ヶ月、如実に感じていることです。

 

 

 こういう、先取りしててカッコいいラジオ局、他の国にもありますよ。例えば

 

 

 

オーストラリアのトリプルJですね。オーストラリアのミュージシャンにインタビューすると必ず言及されるラジオ局がここです。「ここの存在があるから、自分らの国ではロックが盛り上がる」って必ず言いますか

 

 

それから

 

 

ベルギーの北部、フランダース地方の「スタジオ・ブリュッセル」。ここもカリスマ的人気があります。ベルギーの場合、多言語国家でして、ヒットチャートも北部のフランダース(オランダ語)とワロン(フランス語)で異なる2つのヒットチャートが国に存在するところだったりもするのですが、フランダースでやたらインディのロックが売れる理由を作ってるのがここです(笑)。

 

 

 今、あげたところって、どこの国もインディ系のロックやフェスティバル文化の盛んな国だったりもするんですが、背後にこういう文化がある国はやっぱり強いです。しかも、ここまでアイコンを掲げた局って、全て国営放送なんですよ!そこがいいよなあ。コマーシャリズムに関係なく、こういうのができるってことが。

 

 

 で、ふと、思い当たることが。日本にも

 

 

こういう局がありますよね。僕の古巣だったりするんですが(苦笑)。

 

 ただ、この局にも、上にあげた局みたいな要素が全くないわけじゃないんですよね。少なくとも、渋谷陽一先生は40年以上番組を持っていらっしゃるわけだし。この話、ここで初めてしますけど、僕は実はFM東京系列の元ファンで渋谷さんの番組ってほとんど聞いたことがなかった(好き嫌い、全く関係ありません)んですが、僕が局に入っていきなりFMのセクションに配属された際、僕の入った班にまさに前年度の3月まで渋谷さんの番組の管轄があったんですけど、入れ替わりでそれが移ったんですよね。そういう関係もあって、6年数ヶ月、渋谷さんのセクションは局内でずっと対抗関係にならざるを得ない状況がありました。局内にいる間、お目にかかったことなかったですからね。

 

 そんなこともあって、「ロック以前の時代の懐メロ番組」作らされていたんですが、やがて、なんと今もやってるみたいですけど「ライブビート」っていう日本のロック系のスタジオ・ライブの番組立ち上げたり、だいぶ前に終わりましたけど「ポップス・アーティスト名鑑」というのも立ち上げもやりました。これもまだやってるピーター・バラカンさんの「ウィークエンド・サンシャイン」も、僕が立ち上げたわけではないですが、初代の担当ディレクターは実は僕です。ピーターさんからはソウル・ミュージックとサイケデリック・ミュージックの薫陶は直接的にかなり受けてたりします。

 

 

 ただなあ、局にもう少し理解があったら、上に書いた局みたいなことやるのも可能なのになあ。それには少なくとも、クラシック音楽専門のステーションを独立させる必要がありますけどね。ここの権力の強さがなあ・・って、いろいろ20年くらい前のことを思い出してしまいましたね(笑)。今でもたまに「今日も1日〇◯三昧」とかいう企画で、エラいマニアックなことやってるみたいですけど、ああいう、特定のディレクターの自己満足的なことでなしに、もっと普段から、コンテンポラリーだったり、レジェンダリーだったりするロックやポップスの番組、レギュラーでやればいいのにね。

 

 

 そして、こういう国営のラジオ局がないところは、ロック系のラジオ局がカッコ悪い!

 

 

 その代表がアメリカですが、そんな国でも、2つだけカッコいいとこがあります。

 

 

KCRWとKEXP、この2つですね。前者はLA、後者はシアトルの局です。どっちとも選曲は上の局に似てます。

 

前者は音楽協会みたいなとこが運営してますね。後者は元がカレッジ・ラジオのせいもあって、聞いてて素人臭さが引っかかる瞬間もあって、僕はあまり好みじゃないんですが、アメリカでインディ・ロック聴きたいなら、この2局です。

 

 

えっ、あんな広い国でたった2局しかないの??

 

 

そうです(笑)!

 

 実はアメリカって国は、ロックせんもんラジオ局というのが破綻をきたしていまして、なんと、ただいま、絶賛再建中だったりします。

 

 

 アメリカも90年代までは強いラジオ局があって、この国のロック文化を支えていたんですよ。この国の場合は国営じゃなく、州ごとなんですが、それでもローカルでいいラジオ局がたくさんありました。しかし、それが

 

 

90年代の終わりに、一つの大資本が地方にあるラジオ局を一斉に買収して、統一した内容の放送を全国に届けようとした動きがあったんですね。その時に、LAのKROQというラジオ局に白羽の矢が立って、アメリカ全土にここの真似をしたラジオ局が拡散したんですね。それで、これらの局からニュー・メタルとかポップ・パンクばかりしか流れなくなったんですね。

 

 

 そこで済むだけなら、まだよかったんですが、この系列の局が、ストロークスとかホワイト・ストライプスとかが流行り始めた時に、イギリスとかと全く違って、なかなか受け付けようとしなかったんですよね。僕がHard To Explain始めた時にニュー・メタルをやたら叩いた理由は個人的な好き嫌いの次元を超えて、こうした「既得権益」を保護しようとしている勢力に対してのアンチテーゼがあったわけです。それくらい、2000年代のアメリカって、ロックの潮流を新しい方向に動かすの、大変だったんだから。

 

 

 それが2008年ごろまで続いたわけです。ただ、イギリスであまりにもロックのシーンが変わって、そこで活躍したアーティストがヘッドライナーになるようなフェスがアメリカでも開かれるようになって、やっと、それまで続いたニュー・メタル一辺倒のラジオがようやく崩壊してくれました。だいたい、アメリカ以外のどこの国で、シャインダウンとかブレイキング・ベンジャミンみたいなポスト・グランジが流行ってるんだ、って言いたいくらい、1国しか見えていないひどい状況でしたからね。最近知ったんですけど、このころにKROQ系列のラジオ局が次々と買収で手放され、スポーツ専門局や、オルタナから分離した「アクティヴ・ロック」っていう名目のラウド・ロック専門局に変わっていきました。

 

 

 そこからアメリカって、そのKROQの系列の局が無くなって、減った状態で運営を行っていたようなんですね。どうりでアメリカ国内でロックが弱くなっていたわけです。いちばん驚いたのは、ニューヨークに6年間、今のロックをかける専門の局が無くなっていた、ということです!それだけじゃなく、デトロイトとか、そういう大都市にも、ロック系ラジオが消えてるところさえあったということです。

 

 それがここ数年で、新しいフォーマットのロックのラジオ局が今出来始めているようです。

 

 

 

 今、この「ALT」という商標を掲げたロック系の新しいラジオ局が増えているみたいですね。ここ2、3年の話みたいです。LAでのALT局がKROQに聴取率で圧勝して以来、この傾向が強まっているみたいです。そんなこともあり、これが全国的に出来始めているようですが、サンフランシスコにもニューヨークにもできたのが去年の年末というくらいだから、本当にいま、アメリカではロック、やり直し始めてるみたいですね。

 

 

 ただ、なあ〜。このALT系列のラジオ聞いてはいるんですけど、悪くはありません。一応、いまのロックフェスで普通に名前聞くタイプのバンドの曲はたくさんかかるし、ラウド・ロック系もメタル寄りなのはほとんどかかることありません。パンク・ルーツのものが多少かかるくらいですね。

 

 

 だけど、

 

10〜20年前の曲が8、9割で、新曲が1、2割ってバランスはちょっとなあ・・。

 

 

 聞いてて嫌な感じはしません。実はサンパウロにあるロック局も、アメリカのこのスタイル真似たもので僕もよく聴いてたのでそれほど違和感もありません。ただ、ストリーミングで音楽聴いてる人の興味はひかないだろうなあ・・。

 

 

 上の国営のラジオ局だと、出て間もない新曲が半分で、古い曲が半分かそれ以下ですからね。それに比べると活気が弱いし、聞いてて新鮮味がないですね。あと、かかる新曲が限られるから、どんだけいろんなアーティストが面白い新曲出してこようが、ラジオでかけられないで終わることも出てくる。しかも、その新曲のほとんどが大手メジャーの案件で、インディ・レーベルのそれに比べ、比較にならないほど優遇されている。これでは、面白いヒット、出にくいよなあ。

 

 

 まあ、でかい資本が計画的に再生にかかってるから、3年から5年後にアメリカで大きなロックの波、来るかもしれませんけど、それがエキサイティングなものになるのかは疑問ですね。ここの国でかかる曲がBBCとかみたいになったら本当に刺激的なんですけどね。

 

 

author:沢田太陽, category:評論, 21:37
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最新全米チャート

どうも。

 

遅くなりましたが、全米チャート。

 

 

SINGLES

1(1)God's Plan/Drake

2(2)Perfect/Ed Sheeran

3(3)Finesse/Bruno Mars feat Cardi B

4(4)Havana/Camila Cabello feat Young Thug

5(5)Rockstar/Post Malone feat 21 Savages

6(7)New Rules/Dua Lipa

7(-)Pray For Me/The Weeknd feat Kendrick Lamar

8(12)Stir Fry/Migos

9(11)Meant To Be/Bebe Rexha&Florida Georgia Line

10(6)Bad At Love/Halsey

 

 

いずれもここで紹介しました3曲がトップ10入りしましたね。

 

 

ウィーケンドとケンドリックの曲は映画「ブラック・パンサー」の目玉曲。いよいよ公開ですね。

 

8位はミーゴス、9位はベベ・レクサとブロ・カントリーのフロリダ・ジョージア・ラインの共演曲です。

 

 

では圏外に行きましょう。29位のこの曲で。

 

 

 

なんかこの曲、ここ最近のウェブでの話題になってますよね。このバッジという人、白人のR&Bシンガーということと、テイラー・スヲイフトの最近のお気に入りということはわかってるんですが、それ以外の素性が今一つわかってないんですよね。ただ、これ、かなり曲としてはいい曲だと思います。僕も気になってました。

 

 

では、アルバムに行きましょう。

 

 

 

ALBUMS

1(-)Man Of The Woods/Justin Timberlake

2(1)Culture II/Migos

3(2)The Greatest Showman/Soundtrack

4(5)Divide/Ed Sheeran

5(4)24K Magic/Bruno Mars

6(8)Stoney/Post Malone

7(6)Damn/Kendrick Lamar

8(7)Camila/Camila Cabello

9(12)Luv Is Rage 2/Lil Uzi Vert

10(-)Now 65/Various Artists

 

ジャスティン・ティンバーレイクの新作が初登場1位です。

 

 

ただ、このアルバム、僕もそう思ったんですけど、出来は正直ツラいですね。本人としては、自身の南部出身であるというアイデンティティを生かしてカントリーっぽいアルバムを作りたかったんでしょうけど、結局、「でも、あれもしたい」「これもしたい」と結局いろんなものに手を出し、それにファレルなり、ティンバランドなりがクライアントの無理なリクエストに応えようとするあまり、曲そのものがかなり無理のある、まとまりのない曲がやたらと出来てしまっていて。

 

 

ジャスティンにとって、これ、初の失敗作ですね。なんか、マイケル・ジャクソンの後期にどこか通じるよくない傾向が感じられたアルバムでしたね。

 

 

では、今週はもう1曲。18位初登場のこの曲を聞いてただきましょう。

 

 

 

 

「Amen」というアルバムを初登場させたのは、なんとインドネシア出身の18歳のラッパー、リッチ・ブライアン。彼はインドネシアに住みながら、youtubeで英語のリリックを覚え、トラックも自分で作るという、天才的な才能を見せてくれています。

 

 

 トラックに独自性があって、僕はすごく買ってるんですが、ただ、アメリカのヒップホップの批評の界隈では、「語彙が足らない」と厳しい評価でしたね。まあ、そんなこと言っても「言葉の才能はあるけど、トラックがつまらない」人なんてゴロゴロしてるから、なんか詭弁くさいなとは思ったんですけど、まあ、ネイティヴ・スピーカーからしたら自然と持つであろうウィークポイントはつかれてましたね。ただ、ポテンシャルはすごく感じますよ。

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:全米チャート, 12:30
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スペインですごいフェスが組める理由

どうも。

 

 

フジロックやサマーソニックがラインナップを発表しはじめて、日本でもフェス熱が盛り上がってきています。今日はそんな中、現在、「フェス最強国」になりつつあるスペインの話をしようかと思います。

 

 

 こないだコーチェラのこと悪く書いたら、日本に結構ファンがいるのか、あるいは、「ロック以外の要素が入るのを嫌うなんて」と、明らかに文章をよく読んでいらっしゃらない方も少なくなかった(ケンドリック、ビヨンセ、ウィーケンド、ドレイク、チャンス・ザ・ラッパー、ミーゴスなんかを入れるなとか、間違っても言うわけないのにね)んですが、今、「別にロック以外の要素をそこまで無闇やたらに増やさなくても良いラインナップは十分組める」ということを、スペインのフェスは証明してくれています。実際、今、アメリカのフェス・ファンの間では「今年はスペインまで行った方がいいんじゃないか」などという声も上がっているほどです。

 

 

では、どんな感じか見てみましょう。まず、一番有名な、これから。

 

 

 

プリマヴェーラ・サウンドですが、いや〜、これは何度見てもすごい!

 

ニック・ケイヴとビヨークがダブル・ヘッドライナーの日なんて、どんだけカッコいいセンスなんだと惚れ惚れしますよ。こういうこともやってない、一発ヒットしただけのポーチュガル・ザ・マンが全体の3番目にいきなり来るようなフェスティバルとは、その時点でセンスが違いすぎますよ(笑)。

 

 

 そして、ザ・ナショナルとか、アークティックとか、インディ・ロックのファンから見て、「今、一番カッコいいと思える類のバンド」と、そこに合わせるようにミーゴスとかASAPロッキーとかタイラー・ザ・クリエイターとか、「この名前だったら、そうしたとバンドと並べても、”カッコいい!”という風に見えるだろう」という計算がしっかり働いている。だから、今のR&B/ヒップホップの質的な勢いも印象よく見えるんです。ヒップホップだからって、誰でもかれでも選んでいるように見えちゃうとただの「人気とり」にしか見えませんが、インディ側、ヒップホップ側の選び方のセンスが良いと、全く見え方が変わるという、端的な例です。ラインナップの3、4列目にビーチハウスとかフィーヴァー・レイとかアルカとか入れて「随分マニアックな攻め方してるなあ」と思わせるとこなんて絶妙ですよ。

 

 

 

 そして、こっちはバルセロナのプリマヴェーラに対抗し、首都マドリーが開催するマッドクール・フェスティバルですが、こっちはもっとロック寄りですごいラインナップ組んでます!アークティックとジャック・ホワイト、デペッシュ・モードとQOTSAが同じ日とかって良い意味でありえないし、プリマヴェーラに比べると若干、あんまりよくない意味での人気取りな名前もチラホラありはするものの、それ以外がガッチリとしっかりしたバンドで選ばれているから、それほど気になりません。

 

 ちっちゃい名前のとこにフランキー・コスモスとかギャング・オブ・ユースとか「マジか!?」と思える将来見据えた名前があるとこもツボです。

 

 

 

あと、国の3、4番手のフェスでさえ、このラインナップですよ!スペインたって国の面積それなりにあるから、みんな見に行くのは難しいですが、国の国内総生産の規模とか考えると、こういうロックフェス組めるのは驚異的ですよ。

 

 

で、今回、改めて不思議に思ったことなんですが、

 

この国、なんでこんなすごいフェス、やすやすと組めるの??

 

これがねえ、本当に不思議でならなかったんですよ。これ、数年前から思ってました。

 

 

国の人口だって、日本の3分の1くらいしかいない国で、なんでこんなすごいフェスが組めるのか。不思議じゃないですか。しかも、言語が英語ってわけでもないのに。しかも、どれもこれもメンツにかなりマニアックなバンドの名前も混ざってて。「これは文化背景的に絶対何かあるに違いない。そうじゃないと、いくら何でもおかしい」と思ってですね、今回リサーチかけたんです。

 

 まず、

 

ロック雑誌メディアはそれなりに多い

 

 

 

 

こういう風にロックの専門誌が3つくらいはあります。最近の世界的な音楽雑誌不況を考えると多いと思います。これにプラスして、ウェブでの情報メディアも結構あります。こうしたところからも、この国でロック系(とりわけインディ)の情報流通が盛んなことがわかります

 

 

が!

 

一番すごいのはこれじゃない!

 

 

 今回改めてわかった、この国の国民に、ロック的に最も影響を与えていたのはコレでしたね。

 

 

ラジオ局!

 

ここでした。

 

 

 

 

これは「Radio 3」と言って、スペインのテレビの国営放送が経営するラジオ局の一つなんですが、ここが音楽情報メディアの中で、最もツイッターやフェイスブックの登録者が多いことがわかりました。

 

 

 これ、気になって、聞いてみたんですよ。ここ、ケータイのアプリでダウンロードできるので、アイフォンで聞いてみたんですけど、

 

ま〜あ、これがすごかった!!

 

 

まずですね

 

月〜金の帯番組でインディ・ロック専門の番組が3つもある!

 

 

 しかも、選曲が早いんですよ。情報解禁されたばかりの、ストリーミングOKになったばかりの、今の僕のPlaylistに加えたばかりのような曲をバンバンかけるんですよ。あと、BBC(ここも新曲世界初オンエアが非常に多い)を意識したようなすごくトンがった進んだ選曲してますね。そういうのが、各1時間ずつとはいえ、月、金の帯で3つもやってたら、情報求めてる人からすりゃ、楽しくて仕方ないでしょうね。

 

 加えて、インディでいうなら、日曜の夕方にいちばんの人気番組があるようです!

 

 

 そして、インディ・ロックじゃない番組も妙に濃い。毎日、夜の7時台がガレージ/パンク系の番組(!)なんですが、ここで「ラモーンンズ特集」「ストゥージズ特集」が組まれてたり(実際に聴きました、笑)、毎日23時がメタルの時間だったり、昼の放送にもブラジル音楽専門の時間があったり、とにかく、「なんでこんな選曲が可能なんだ??」と思える番組のオンパレードです。

 

 

 そういうこともあり、最近、BBCとこの局を並行でよく聴いています。スペイン語のMCがなかなか慣れないのですが、覚えたい言語でもあったので、良い勉強にもなるかなと。

 

 

 ちょっとラジオに関しては別ネタも考えてますが、最近、本当によく聴いています。そして、これが世界だと、かなりの影響力を持つメディアなのだと、ここで強調して今日はシメますね。

 

 

author:沢田太陽, category:フェス, 20:46
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