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第89回アカデミー賞 速報生ブログ 授賞式篇

そろそろ切り替えます。

 

 

長丁場でこっちは深夜なので腹ごしらえしてました。

 

 

はじまりました。オープニングはジャスティン・ティンバーレイクが「Cant Stop The Feeling」を歌って幕開けです。

 

 

そして司会のジミー・キメルが登場です。

 

 

相変わらず喋りが自虐的です。

 

 

マット・デイモンからかいネタが続きます(笑)。

 

 

主要映画を次々とまわしてます。作品賞ノミネートだけじゃなく結構細かくやってますね。

 

 

メリル・ストリープの20回目のノミネートを祝してスタンディング・オヴェーションのあと、「大統領が見てツイートするから気をつけて」って(笑)。

 

 

では助演男優賞。アリシア・ヴィカンデールがプレゼンター。

 

助演男優賞

マハーシャラ・アリ(ムーンライト)

 

娘がうまれたばかりだったんですね。イスラム教の話などはありませんでしたね。

 

 

キメル、私たちはCNNもニューヨークタイムスも中東タイムスだって受け入れますよ、って(笑)。

 

ジェイソン・ベイトマンとケイト・マッキノンがプレゼンター。

 

メイク

スーサイド・スクワッド

 

あんなクソ映画がオスカー、技術とはいえ受賞するんだ!「私らみんな移民だ」って主張してます。

 

 

衣装

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

 

結局、見に行ってないんだよな、これ。

 

「Hidden Figures」のメインの3人がプレゼンター。そして、タラジ肯んじた実際の本物キャサリン・ジョンソンが登場です。もう、100歳近く車いすですが、表情は良いです。

 

 

長編ドキュメンタリー

OJ Made In America

 

テレビも映画も今年はOJシンプソンですね。黒人系の注目ドキュメンタリーが多かったんですけどね、今年。

 

 

ロックことドゥウェイン・ジョンソンがプレゼンター。彼が声をつとめた「モアナ」の曲のパフォーマンスです。曲は「How Far I'll Go」。歌うは演じてた女の子の方ですね。アレシア・カラじゃなくて。

 

 

アカデミーの、あの黒人女性の代表の人の短いスピーチ。今年は黒人ノミネートが多くて嬉しそうです。

 

上からプレゼントっぽい物が堕ちて来ました。

 

 

音響編集

メッセージ

 

これは妥当じゃないかな。技術はすごかったですからね、あの映画。

 

 

録音

ハクソー・リッジ

 

ここで「ラ・ラ・ランド」1勝と思ったら、ハクソー、1勝しましたね。

 

これ、今日、賞は分散しそうですね。

 

 

ヴィンス・ヴォーンが功労賞を紹介。その中のひとりがジャッキー・チェンです。

 

 

マーク・ライランスがプレゼンター。

 

助演女優賞

ヴァイオラ・デイヴィス(Fences)

 

ノー・サプライズ.スタンディング・オヴェーションです。本当に尊敬されている女優さんですよ。主演穫る日もそう遠くないね。

 

 

シャリーズ・セロンとシャーリー・マクレーンですよ。82歳だけど、元気だね。

 

 

外国語映画

ザ・セールスマン(イラン)

 

これは、トランプの政策で入国出来なくなったこの映画のスタッフへの同情受賞ですね。アスガル・ファルハディはこれで2度目の受賞だというのにね。

 

 

デヴ・パテルがプレゼンター。

 

スティングのパフォーマンス。これは「エンプティ・チェア」といって、ドキュメンタリーのノミネート曲みたいですね。声、どうしたの?別人みたいなんだけど。

 

ヘイリー・スタインフェルドとガエル・ファルシア・ベルナルがプレゼンター。

 

短編アニメ

パイパー

 

 

長編アニメ

ズートピア

 

まあ妥当だね。「Kubo」良いんだけど、絵が怖いから子供に見せられなかったしねえ。

 

 

「フィフティ・シェイズ〜」のジェイミー・ドーマンとダコタ・ジョンソンがプレゼンター。

 

美術

ラ・ラ・ランド

 

まず1勝。穫らなかったら怒ってたね(笑)。美術的には最高だもん、この映画。

 

 

なんか観光客っぽい人たちの一団が入って来て、ハリウッド・セレブたちとふれあっています。

 

フェリシティ・ジョーンズがプレゼンター。

 

 

特殊効果

ジャングル・ブック

 

動物が笑わないんで怖いんだよね、この映画(笑)。

 

 

セス・ローゲンがマイケルJフォックスと共にデロリアンから登場です。

 

 

編集

ハクソー・リッジ

 

2勝目。「メッセージ」が下馬評高かったんですけどね。

 

 

「ライオン」のサニー君がキメルによって「ライオン・キング」のハタタ〜って曲でもちあげられました。

 

 

サルマ・ハエックとデヴィッド・オイエロがプレゼンター。

 

 

短編ドキュメンタリー

ホワイト・ヘルメット

 

短編

シング

 

キメルがトランプのツイッターをスマホでチェックしました(笑)。

 

 

レズリー・マンとジョン・チョウがプレゼンター。いつものハリウッドの技術紹介。「会合に呼んでもらえない」と不満をいい、実際に会合に参加した映像を映しました。

 

 

 

ハビエル・バルデムとメリル・ストリープがプレゼンター。

 

 

撮影

ラ・ラ・ランド

 

2勝目。さあ、どこまで行くか。

 

 

キメルの番組の「ミーン・ツイート」のオスカー版。アクターたちが自分に関しての、キツいツイートを読み上げて行きます。

 

ライアン・ゴスリングとエマ・ストーンの紹介で、「ラ・ラ・ランド」では、ライアンが歌ってた「シティ・オブ・スターズ」をジョン・レジェンドが歌います。

 

舞台がプラネタリウムになってダンサー出て来て踊る。美しいじゃないか!

 

キメル、会場を歩いてマット・デイモンに足をかけられます。

 

サミュエルLジャクソンがプレゼンター。

 

スコア

 

ラ・ラ・ランド

 

3勝目。妥当だね。個人的には「ムーンライト」のヴァイオリンの曲も好きなんだけど。

 

 

すごい髪型になったスカーレット・ヨハンソンがプレゼンター。

 

主題歌

 

シティ・オブ・スターズ(ラ・ラ・ランド)

 

これ以外はちょっと取れないよねえ。4勝目。

 

 

ジェニファー・アニストンがプレゼンター。物故者の紹介。なくなったばかりのビル・パクストンの言及もありました。

 

追悼歌はサラ・バレリスが歌うジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」。

 

 

キメルがマット・デイモンを「We Bought A Zoo」で茶化し、本人がベン・アフレックと出て来ても「ゲスト」とだけ紹介。

 

オリジナル脚本

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

ひとつは死守しましたね。これで穫れなかったら結構危なかったからですね、これ。

 

 

エイミー・アダムスがプレゼンター。

 

脚色賞

ムーンライト

 

受賞しないとおかしいレベルです。今日2勝目。しかし、2人してものすごい早口だな。

 

 

ハル・ベリーがプレゼンター

 

監督賞

デミアン・チゼル(ラ・ラ・ランド)

 

5勝目。あと、エマと作品賞がどうなるか。

 

 

ブリー・ラーソンがプレゼンター。

 

主演男優賞

ケイシー・アフレック(マンチェスター・バイ・ザ・しー)

 

デンゼルの追上げはありましたが、逃げ切りましたね。女性犯罪の疑いのダメージもなんとかなりましたね。

 

レオナルド・ディカプリオがプレゼンター。

 

 

主演女優賞

エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)

 

6勝目。昔から好きだった女優だけに、なんかすごくうれしいね。やってた雑誌の裏表紙になったのを思い出した。

 

 

最後、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ!ボニー&クライドだよ!!

 

 

作品賞

ラ・ラ・ランド

 

結局7部門でしたね。まあ、穫るべき部門で穫ったんでいいんじゃないでしょうか。

 

えっ、なに、その展開?

 

フェイ・ダナウェイが受賞読み間違った!!

 

受賞がムーンライトだ!

 

 

え〜、それはないんじゃない??作品としては全然問題ないんだけど、この段取りはちょっとないよねえ。去年のミス・ユニバースじゃないんだからさあ。

 

 

えええ。これ、やっちゃいけないミスだろ・・。

 

 

これ、マズいだろ、大問題だよ。

 

 

ウォーレン・ベイティが勘違いして小声で言ったのをフェイが言っちゃったんだね。大丈夫かよ、ウォーレン!

 

 

ウォーレンの言ってる意味が今わかった。なんか、そのひとつ前の受賞発表の「エマ・ストーン ラ・ラ・ランド」というのが封筒に間違えて入ってて、それを読んでしまったとか。ただ、そのとき、「エマ・ストーン」という名前を見たなら、ちょっと確認すれば良かったのに。なんだよ、こんな大きなアワードで、その段取りっていうのもさ。

 

 

 

これが、問題のウォーレンの持ってた封筒ですね。これが主演女優賞のものだったものを間違えて持ってたということです。

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 10:20
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第89回 アカデミー賞速報生ブログ  レッドカーペット篇

いよいよやって来ました、オスカーの生ブログ。

 

 

まずはレッドカーペットです。

 

 

今、「ライオン」の本物のサルーにインタビューしてましたね。これは良い瞬間。

 

 

なぜかジャッキー・チェンが黒ぶちメガネに学ランみたいな服でいます。

 

 

「ライオン」でサルーの子供時代を演じた子が黒タキ着ててかわいいです。

 

 

タラジPヘンソンの胸寄せ黒ドレス、素敵です。

 

エマ・ロバーツがなぜいるのか知りませんが、なんかブラジャー着てるみたいな胸の部分はあまり・・。

 

 

レズリー・マンとジャド・アパトウ夫婦。レズリー笑顔が相変わらず素敵ですが、イエローのガウンです。

 

 

ジニファー・グッドウィン。「ズートピア」で声やった関係ですね。服より超ショートの髪型が好きですね。いい感じの7・3です。この人らしい。

 

最近どこでも登場するクリッシー・タイガンとジョン・レジェンド夫婦。ジョンが「ラ・ラ・ランド」に出てるからですね。クリッシー,シースルーのホワイトのケープ・ドレス。

 

 

ファレルです。着いて来てるパートナーの女性の、銀の被せものみたいな変な髪型が謎です。

 

 

キルステン・ダンストの斜めに切った黒のベルベットのガウン、いい感じです。

 

 

アンドリュー・ガーフィルド。話すとイギリス人なんだよね。演技だと全然わかんない。

 

 

オクタヴィア・スペンサー。元気くれるタイプの愛すべき女優さん。マルケーザのラベンダーのガウン.ちょっと体型の問題があって寸胴ではありますが。

 

 

ジャスティン・ティンバーレイクとジェシカ・ビールの夫婦。ジェシカが何気にワースト常連になりつつあるんですが、今日の過剰なゴールドのドレスもどうかと。

 

 

マイケルJフォックス。やはり見るのツラいです・・。気丈に振る舞えば振る舞うほど。

 

 

ダコタ・ジョンソン。純金ドレスはいいんですが、なんでそんな昔の中学生みたいな変な髪の分け方なんだろう。おでこの形が悪いから辞めた方が良いけどな。

 

 

ジャネール・モネエ。髪がベリー・ショートになってる。首までは良いんだけど、その下からがなあ〜。

 

 

スカーレット・ヨハンソン、その髪型は!!

 

 

マット・デイモンです。司会のジミー・キメルとの積年の番組越の対決ネタは続きそうです(笑)。

 

 

デヴ・パテルです。黒タキ目立つ中で、白タキ黒ボウタイはいいですね。

 

 

スカージョー、ピンクのゆるいガウンはいいんですけど、刈り上げ位置が遂にこめかみまで上がって来ました、

 

 

入れ代わりで入って来たハル・ベリーの不自然なアフロ!メイクも薄いし、なんか変ですね。

 

 

なんか今日、髪型がすごい日ですね。ミッシェル・ウイリアムスはドレスは黒とプラチナのコントラストが素晴らしいんですけど、髪型がスポーツ刈りになってる!

 

 

 ニコール・キッドマン。よく見るベージュのガウンです。キース・アーバンはもちろん一緒です。

 

 

 

author:沢田太陽, category:アワード, 08:19
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最新全米映画興行成績

どうも。

 

 

もう、オスカーですが、駆け足で全米映画興行成績、行きましょう。

 

1(-)Get Out

2(1)The LEGO Batman Movie

4(3)The Great Wall

3(4)John Wick: Chapter Two

5(2)Fifty Shades Darker

6(5)Fist Fight

7(6)Hidden Figures

8(9)La La Land

9(7)Split

10(11)Lion

 

初登場で1位は「Get Out」。これが黒人差別を背景にしたサスペンス・ホラーとして話題です。今週、他に目立つ初登場がないこともあり、話題を独占して3000万ドルで1位になっています。

 

これは「ガールズ」のマーニー役で知られるアリソン・ウイリアムズが主演でも話題です。

 

 

評判がこれ、かなり良いんですよ。メタクリティック、ロットントマトーズで共に83点。僕の国に来たらすぐ見に行くつもりです。

 

 

では、オスカーに行きます!

 

 

author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 07:51
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映画「ムーンライト」感想 (ネタバレ注意)マイノリティ題材の映画でこれ以上の物はしばらく出ないかも

どうも。

 

 

オスカーの作品賞ノミネートのレヴュー,今年はこれがラストです!

 

 

 

「ラ・ラ・ランド」の最大の対抗馬と見られています、「ムーンライト」、こちらのレヴュー、行きましょう。

 

 

この映画、役者も監督も無名の、しかもインディのブラック・ムーヴィーながら昨年12月からの映画賞では大健闘し,ゴールデン・グローブではドラマ部門の作品賞、さきほど発表されたインディペンデント・スピリット・アワーズではド門を独占する圧勝でした。当然、僕自身も楽しみにしていた映画です。

 

 

 では、あらすじから見てみましょう。あっ、これはですね。ある程度のことを話さない限り、ちょっとことの核心に触れられないので、ネタバレ指定させていただきます。日本公開まで知りたくないという人は、ここから先は読まないでください。では行きます、

 

 

 

 話は三部構成で作られます。ストーリーは、体のガッシリした男っぽいフアン(マハーシャラ・アリ)が留守の最中に、部屋にある少年が忍び込んでいました。その少年は、いじめから逃げているうちに必死にそこに駆け込んだのでした。フアンは怒るでもなしに、物言わぬ少年にゴハンをおごります。

 

 

 

 それでも何も言わないので、友人の女性テレーザ(ジャネール・モネエ)のうちまで連れていって夕ご飯を食べたときに少年は自分の名前を口にしました。彼の名はシャイロンといいましたが、体の小さな彼は「リトル」といってからかわれてはいじめにあっていました。

 

 

 

 リトルは家に帰りたくありませんでした。なぜなら家に帰るとドラッグ中毒の母(ナオミ・ハリス)が待っていて、見知らぬ男と生活しているからです。

 

 

 シャイロンは頻繁にフアンを訪れるようになります。心優しいフアンは、まるで父親代わりのようにシャイロンを可愛がり、人生について語ったりもします。だがmそれは母に知られることとなり、それをシャイロンが意味を知らないようなひどい言葉で批判されます。

 

 

 

 

 その一方、学校では、ひとりぼっちのシャイロンに声をかけるケヴィンという少年が現れますが・・第1部はここまでにしておきます。その一方、フアンがどういう人なのかの正体がわかり・・。

 

 

 

 

 第2部は高校生になったシャイロンのお話。家には相変わらず戻りたくなく、学校に行ってはいじめられる状況はまだ続いていました。体は驚くほどヒョロヒョロになっていました。

 

 

 シャイロンは憂鬱な毎日を過ごしますが、そこでも手を差し伸べたのはケヴィンでした。或る夜、家に帰りたくない彼が路上で座り込んでいると彼が近寄ってきました。そこでシャイロンははじめて人生の幸福を得たような気分を味わいましたが、それは決して長い物ではありませんでした・・。

 

 

 

 そして3部。シャイロンは,昔のいじめられっ子ぶりが信じられないほどマッチョな姿に変わり果てていました。高級車に乗って車から大音量でヒップホップを鳴り響かせる人生になっていて、職業もそれらしいものになっていました。彼は仲間の界隈では「ブラック」なる名前で呼ばれるようになっていました。

 

 

 

 

 そんなとき、彼に一本の電話がかかって来ました。その電話の主はケヴィンでした。彼とは、ある一件以来疎遠となっていましたが、マイアミでシェフをやっているという彼は「どうしても会いたい」とシャイロンを強く説得しますが・・

 

・・と、ここまでにしておきましょう。

 

 

 これはですね、

 

 

 

 オスカーでは、大人側のこの2人、フアンを演じたマハーシャラ・アリ、シャイロンの母ポーラを演じたナオミ・ハリス、彼らが12月からの前哨戦では必ずノミネートされる大善戦で、見事オスカーにもノミネート。特にマハーシャラは助演男優賞が確実視されてされてさえもいます。

 

 

 こうしたことから、この賞レース以上のイメージから考えると、最初は話をややもすると勘違いされそうにもなるんですが、やはり肝はこれ

 

 

シャイロンとケヴィンの愛の物語です!

 

 

しかもこれ、脚本が絶妙で、途中まで、というかかなり後半まで、そのことが主題であることがわからないように作られています。このあたりは、もう見る前からその題材がなにかがハッキリとわかる「ブロークバック・マウンテン」とかなり違うところですね。1部までは、ヒントが少し出されるだけで、2部でそれが出てくるものの「いち要素かな?」と思うんですけどそこまで確信が持てず、3部で「ああ」となるというか。だけど、その3部になっても「これ、どうなるのかな」という緊迫したドキドキが続きます。それくらいに主題が隠れて進行しますからね。

 

 

 でも、これ、良い意味で卑怯(笑)というか、この愛がですね、繊細で美しいんですよ。「虐げられ続けた子供がやっと居場所を見つけた末に見いだしたもの」ですから、やっぱりそれはすごくピュアなものに見えますよね。しかも、その心情を写し取る

 

 

撮影が見事なんですよ!

 

 この薄闇の表現がすごく今回効果的なんですね。そこに、絶望的な話の中に、一瞬の希望を見出すと言うかですね。それを直接的な言葉じゃなくて、こうした映像の隠喩で見せるところが絶妙な映画文法だなと思いましたね。

 

 

 そして、これ、さらにすごいのは、そのことだけに関した映画でも決してないことです。黒人社会における家庭崩壊に端を発する愛の欠如、そして、魂を蝕むドラッグの問題。そして、これらの病巣が断ち切れないことで負のサイクルが悪循環してしまう悲劇。いや、黒人社会だけの問題ではありません。学校でのいじめの問題なんかは、人種がなんであれ、関係ないですからね。この映画でも、いじめっ子は黒人しか出て来ないので、ここで人種差別云々は全く関係ないことでもあります。こうした主題だけでも立派に成立するだけの内容です。ただ、こうした深い問題が、あえて「愛が芽生えるためのバックボーン」として扱われている。そのことによって話がすごく重層的な広がりを持ち、それゆえに話の進行の予想がつかなくさえなる。見事な手腕だと思います。

 

 

 あと、これ、あえて説明を省いてあるところも多くて、そこが「ああ、それって、そういうことなのかな」と想像させる余白もあるんですよね。たとえば、これも僕は確証が持てないんですが、第3部でのシャイロンの風貌がフアンのそれにかなり近づくんですよ。それがどうしてなんだろう。それって、つまり・・。ああ、そういえば・・。みたいな感じでね。

 

 

 こうした点を総合してこれ

 

すごく文学的な映画だといえると思います!

 

 

 これ、元々は、「In Moonlight Blck Boys Look Blue 」という戯曲がもとになっているそうです。作った人はまだ30代の黒人で、一般的にはほとんど知られていない話なんだそうですが、それ以上に

 

 

 

 監督のバリー・ジェンキンスの手腕だと思いますね。

 

 脚本を書いたのも彼なんですが、彼、まだ37歳ですよ!

 

 いやあ,すごい才能出てくるもんだなあ、と思いましたね。黒人の監督で言うと、去年の「クリード」でのライアン・クーグラーが30歳でしょ。すごいよなあ。

 

 

 もっと言えば、今年のオスカー、37歳の彼と、31歳のデミアン・チゼルが監督賞、争ってるわけでしょ?いやあ〜。そういう話聞くと、映画の未来に希望持てますね。

 

 

 ・・と、これでオスカー作品賞9作品、全部見終わりました。

 

 僕の順位はこんな感じです。

 

1.ラ・ラ・ランド

2.ムーンライト

 

 

3.ハクソー・リッジ

 

4.Fences

5.マンチェスター・バイ・ザ・シー

6.最後の追跡

 

 

7.メッセージ

8.Hidden Figures

9.ライオン

 

ーーーーアベレージーーーー

 

 

こんな感じですね。

 

順位に間隔をつけてるのは,僕の気持ちの中の問題ですが、下に「アベレージ」とつけたように、今年、どれも満足出来る作品ばかりでした。去年は「レヴェナント」、一昨年は「アメリカン・スナイパー」と、どうしても嫌いな映画が1本はあったんですけど、今年は3年ぶりにそういう映画がなかったですね。

 

 

 中でも上位2つは、この10年の中でも最高の争いなんじゃないですか?ミュージカル映画の可能性を未来に進めた1作と、マイノリティを題材とした最高の映像文学。甲乙付け難いですよ。ただ、「ムーンライト」は仮に敗れても「ショーシャンクの空に」とか「グッドフェローズ」「地獄の黙示録」のような、オスカーの勝者以上の価値を持つ映画になりそうな気が僕はしています。

 

author:沢田太陽, category:映画レビュー, 10:38
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最新全英チャート

どうも。

 

 

オスカー近づいて忙しいですが、こっちもちゃんとやっておきます。全英チャート。

 

 

SINGLES

1(1)Shape Of You/Ed Sheeran

2(-)How Would You Feel(Paean)/Ed Sheeran

3(2)Human/Rags N Bone Man

4(3)Castle Of The Hill/Ed Sheeran

5(7)Chained To The Rhythm/Katy Perry feat Skip Marley

6(4)You Don't Know Me/Jax Jones&Raye

7(5)I Dont Wanna Live Forever/Zayn&Taylor Swift 

8(6)Paris/Chainsmokers

9(-)It Ain't Me/KYGO feat Selena Gomez

10(8)Touch/Little Mix

 

全世界で大旋風のエド・シーランが3枚目のシングル切ってきましたね。しかも、キメのバラード。

 

9位はノルウェーのトロピカル・ハウスのカイゴ。ニュー・シングルはセレーナ・ゴメスのフィーチャリング。それにしても、チェインスモーカーズもそうですけど、やってること、単なるプロデューサーと変わんなくなって来てるよね。

 

たまには圏外行きましょう。41位初登場のこの曲で。

 

 

 

ラナ・デル・レイのニュー・シングルが41位で入ってきました。そんなに高くないように聴こえるかもしれませんが、リンキン・パ_クのアルバムの先行シングルより高いです。そういうとこ見るに、世のウケるものも明らかに変わって来てるような気がしますね。

 

あと、全米のとこで言おうかとも思ってますが、フューチャー。彼をフィーチャーしたマルーン5のニュー・シングルが32位。

 

ブリット・アワードでお披露したコールドプレイとチェインスモーカーズの共演曲が30位初登場でした。

 

 

では、アルバムに行きましょう。

 

 

ALBUMS

1(1)Human/Rags N Bone Man

2(-)Under Stars/Amy MacDonald
3(-)Prisoner/Ryan Adams

4(7)X/Ed Sheeran

5(6)21/Adele

6(12)Trolls/Soundtrack

7(8)Glory Days/Little Mix

8(5)La La Land/Soundtrack

9(2)Little Fictions/Elbow

10(10)Starboy/The Weeknd

 

ラグスン・ボーンマン、強い!

 

彼、イギリスだけじゃなくて、ドイツとかフランスでも今、1位なんですよね。ヨーロッパのオヤジ心を刺してるのか。

 

 

2位は、ヨーロッパの一部で強いイギリスの女性シンガーソングライター、エイミー・マクドナルド4枚目のアルバム。彼女はなぜかドイツで強いですね。ありきたりのアダルト・コンテンポラリーって感じなんですけどね。

 

3位には、ライアン・アダムスの、マンディ・ムーアと別れた失恋アルバム。これ、ライアンのコア・ファンの間ではものすごく人気ですね。一般の音楽ファンとの温度差を少し感じはしますけど。

 

 

この曲なんか、かっこいいんですけどね。ただ、彼の場合、新しい音楽表現というものを基本的にしない人なので、新鮮さの面で新規のファンがつきにくいところはありますね。

 

 あと、今週ブリット。アワードがあったわけですが、その恩恵を受けてアルバム・チャートで一番あがったのがこれでした。

 

 

The 1975ですね。今週でチャートイン、ちょうど1年ですが、52位から18位に、このパフォーマンスのおかげで上がりました。曲中で、自分たちを批判したコメントの数々をあげたんですよね。この曲の元のMVのまんまといえばそうなんですけど、こういう挑発的な演出を最近の若いバンド、全然しなくなっていたので、「やるじゃん!!」と、僕も思わず興奮しましたね。

author:沢田太陽, category:全英チャート, 20:02
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映画「Fences」感想  デンゼル&ヴァイオラ 現在の黒人映画界最強の男優女優

どうも。

 

 

オスカー作品賞ノミネート作、残り後2つ。今日はこれです。

 

 

「Fences」です。デンゼル・ワシントン、ヴァイオラ・デイヴィスという、現在のハリウッド最高の黒人男優、女優がタッグを組んだ一作です。

 

 

まず、あらすじから行きましょう。

 

 

舞台は1950年代のペンシルヴァニア州ピッツバーグ。トロイ・マクソン(デンゼル・ワシントン)はギミ収集係として生計を立てていました、

 

 

トロイは,仲間たちとの会話では非常に雄弁で面白いジョークも連発するタイプでしたが、かなり気難しいタイプの人でもありました。それは彼が、かつては黒人野球界でかなりの選手だったにも関わらず、その功績が一般では全く認められなかったためです。時代はもう、メジャーにも黒人選手が多く活躍していた頃でした。

 

 

 そんな彼には、一歩引いて彼を見守るタイプの妻ローズ(ヴァイオラ・デイヴィス)がいました。基本的に彼女は、やたらとしゃべりまくる夫をほほえましく見る良妻賢母型の人です。

 

 

 ただ、トロイは息子のコリーと上手く行きません。コリーはアメフトの学生選手としてかなり活躍しており、プロも目を付けているほどの逸材でした。しかし、自身の野球での不遇の経験上、トロイはコリーがプロに行くのに大反対します。そして、練習に行かせないようにし、スカウトにも合わさないようにします。トロイがコリーに求めたのは、家の周囲に立てようといた、塀を立てるのを手伝わせることだけでした。

 

 

 一方、トロイは仕事で昇級していい気分にありましたが、その一方で、ローズを激怒させるような事態も進行していました・・。

 

 

 と、ここまでにしておきましょう。

 

 

 これはですね、元々は1980年代にピューリッツァー賞を取ったほどの非常に有名な戯曲です。80年代の頃には、ダースベイダーの声でおなじみ、ジェイムス・アール・ジョーンズがトロイ役を演じていました。そして、2010年にこれはブロードウェイでリメイクされ、そのときからトロイはデンゼル・ワシントン、ローズはヴァイオラが演じていました。

 

 

 そういうこともあり、今回の映画化はかねてから期待値の高いものでしたが

 

 

デンゼルとヴァイオラで、どうして作品が悪くなろうか!

 

 

 いや〜、さすがにうまいですよ、この2人!デンゼルと言えば、もう映画史上最高の黒人俳優です。主演と助演でオスカー1回ずつ受賞しているのは黒人では彼だけですしね。僕も彼の映画で好きなのはたくさんあります。「マルコムX」「フィラデルフィア」「遠い夜明け」「ハリケーン」。90年代くらいまでは、「アメリカの良心」的なヒーローを演じることが目立っていた彼ですが、オスカーの主演男優を受賞した「トレーニング・デイ」からは、あえて汚れ役も演じるようになり、2010年代にも、「フライト」でアルコール中毒の飛行機パイロットの役を演じてオスカーにノミネートもされていましたね。

 

 

 そして今回も、屈折した皮肉屋で、愛すべき人物なのにどこか自分で殻に閉じこもってしまう難しい役どころを絶妙に演じています。これがここまで巧みに演じられる役者はそうはいないと思いますね。この演技で彼は、自身2度目となるオスカー主演男優の座を狙っています。

 

 

 そしてヴァイオラも、今、間違いなく、黒人最強女優ですね。彼女は2008年に、メリル・ストリープが冷血修道女を演じた「ダウト」で共演したときにオスカーの助演でノミネートされたんですけど、彼女を一躍有名にしたのは2011年の「ヘルプ」で、強い意思と勇敢さを持った、黒人のお手伝いさん連盟の長を演じたときですね。このとき、オスカー・レースでも主演女優争いのトップを走っていたのに、オスカー本番でメリル・ストリープに逆転受賞されてしまいました。このとき、僕、すごく残念だったんですが、メリルがスピーチで「ごめんね、ヴァイオラ」と言って、自分が受賞するとは思ってなかったようなことを言って「仲いいんだな」と思って微笑ましかったですね。それが証拠に、今年のゴールデン・グローブでメリルに功労賞を与えられたとき、代表でメリルを呼び込むスピーチをした人こそ、ヴァイオーラでした。

 

 

 そして今年、ヴァイオラは、今年のオスカーで助演女優賞の受賞をほぼ確実なものにしています。「ヘルプ」のときの同情票の後押しもあるのも事実ですが、今回のこの堂々とした貫禄の演技されたらかないっこないでしょう。デンゼルとの夫婦喧嘩のシーンがあるんですけど、そのときの彼女のセリフ回しって言ったらもう最高ですよ!彼女、声が低くてすごく通るんですね。意志の強い女性の役を演じさせる際に、あの声の力強さの説得力と言ったらないですね。その意味でも彼女は現在トップの女優なんですよね。

 

 

 そんな2人が組む訳です。まず悪いはずがありません。

 

 

 そして、「フェンス」という、今のこのご時世の象徴的な存在のものが登場するのも、なんか時のいたずらというかね。この映画は何も移民政策について触れるような話では全くないんですが、かつて「壁」をはりめぐらされたことで自身の成功を断ち切られ、さらに、時代が変わろうとしている瞬間というのに、そのトラウマで、来るべき息子の未来に対してまで壁をはりめぐらせ、さらには夫婦の間にも・・という、負の連鎖反応ですよね。そういう意味もあって、決して良いイメージじゃないんですよね、フェンスって存在は。

 

 

 こうした、絶品の演技と、現代社会への象徴的な風刺があって、今作は問題なく今年を代表する一作だと言えます

 

 

が!

 

 

 映画としての工夫をもう少ししても良かったかなあ・・。

 

 

 これ、あまりにも舞台劇に忠実過ぎて、映画化する際のリスクを避けた物になっているんですね。たしかに「演劇で良かったもの」を損なわせないようにするためにそれは良いことではあります。しかし、それがゆえに、舞台劇をスクリーンを通して見ているような気分にもなるんですよね、これ。もう少し、スクリーンの持つ空間的なマジックを利用しても良かったんじゃないかな。たとえば、トロイの野球選手時代、息子のフットボール選手としての姿とか、そういうのを見せることは映画だからこそ可能だった気がするんですね。制約が取れた場だからこそ、できることがあったんじゃないかな。今回、これ、監督したのがデンゼル自身なので、その世界観を壊したくないのはわかるんだけど、そこは冒険できたかな。

 

 

 ただ、いずれにせよ、こと、演技という物に関しては、今年度最高の映画であることは強調しておきます。それにしても、そういう映画を、itunesのレンタルのみにする日本って一体・・。

 

 

author:沢田太陽, category:映画レビュー, 20:09
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