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最新全米映画興行成績

どうも。

 

 

今日、サンパウロ、1日中雨でした。日本で言うと11月に当たる季節なので、すごく肌寒かったです。これから寒くなるなあ。

 

では、月曜恒例、全米映画興行成績、行きましょう。

 

 

1(-)Alien Covenant

2(1)The Guardians Of The Galaxy Vol.2

3(-)Everything,Everything

4(2)Snatched

5(-)Diary Of A Whimpy Kid The Long Haul

6(3)King Arthur Legend Of The Sword

7(4)The Fate Of The Furious

8(5)The Boss Baby 

9(5)The Beauty And The Beast

10(7)How To Be A Latin Lover

 

 

1位を獲得したのはエイリZンのプリクール、「プロメテウス」の第2弾、「エイリアン・コヴェナント」。2012年から5年ぶりの第2作目ですね。ただ、1位は獲得したものの、前作の商業、批評、両面での失敗で、興収は3800万ドルと、エイリアン・フランチャイズにしては小さな数字です。

 

 この映画ですが、批評的には盛り返してます。メタクリティックで66点、ロットントマトーズで73点。これ、もう僕は見ているんですが、前作で意味わからなかったところから、「ああ、こういうことだったのか」というのが、この映画でわかるようになっています。

 

 3位初登場は「Everything Everything」。これは、黒人のティーンの女優さんで人気のアマンドラ・スタンバーグが主演のヤング・アダルトもので、彼女が演じる病気の女の子と、近所に越して来た白人の少年との純愛を描いたロマンスです。

 

 原作小説に人気があって、さしずめ「Fault In Our Stars」あたりを彷彿させる映画ですが、評判はもう一つです。メタクリティックで52点、ロットントマトーズで43点でした。

 

 

 5位初登場は人気児童小説「Diary Of A Whimpy Kid」の新作ですね。過去、映画も3作作られ、興行的にも成功してましたが、今回はキャストを一新して新しく作ったみたいですね。

 

 ただ、評判自体は非常によろしくないですね。メタクリティックで39点、ロットントマトーズで19点。

 

 

 

author:沢田太陽, category:全米映画興行成績, 12:49
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全オリジナル・アルバム From ワースト To ベスト (第8回)ブロンディ/デボラ・ハリー

どうも。

 

 

クリス・コーネルの追悼で伸びましたが、本当はこれをやるつもりでした。From ワーストToベスト。今回のお題はこれです!

 

 

 

 

ニュー・アルバムが全英4位と大健闘のニューヨーク・パンク〜ニュー・ウェイヴの元祖的バンド、ブロンディです。中でも、フィーメール・ロック・アイコンとして絶大な影響力を誇るデボラ・ハリーのソロもカウントに入れます。

 

 

 おそらく、ブロンディでこの企画をやる人、日本で僕くらいなんじゃないかな(笑)。なんでやろうと思ったかというと、ここまで女性アーティストを扱ったことがなくて、僕自身、ポリティカル・コレクトネスは割と気にする方ではあったので「誰でやろうかな」と思ったんですけど、そのときにちょうどブロンディの新作のリリースがあったので、僕も好きな人たちなんで「じゃあ、行こうかな」と思った訳です。

 

 

 ただ、欧米圏では影響力、絶大ですよ。日本だと、キャロル・キングとかジョニ・ミッチェルとかカーリー・サイモンみたいな70s前半の西海岸のシンガーソングライターみたいな人が影響力ありますけど、欧米圏ではもっぱら70s後半のポップスターか、パンク/ニュー・ウェイヴ・アイコンがものすごく強いですね。実際、西海岸系だとジョニと、かなり遅れてリンダ・ロンシュタットしかロックの殿堂入りした人がいないところを、70s後半組だとフリートウッド・マックにハート、ドナ・サマー、ABBA、パンク〜ニュー・ウェイヴでこのブロンディとパティ・スミス、プリテンダーズ、ジョーン・ジェットと、殿堂入り、わんさかいますからね。そういう流れの中でデボラ・ハリーの影響力というのは非常に強いものなのです。

 

 

 そんな感じで、ブロンディで11枚、ソロで5枚の計16枚をカウントダウンで行きましょう。

 

 

16.Debravasion/Deborah Harry(1993 UK#24)

 

 最下位は1993年に出た、デボラ4枚目のソロ作ですね。イギリスではなんとか20位台のヒットになっていますが、正直、弱いアルバムですね。なんか、ていの良いダンスポップ・アルバムで、その中にいつもあった彼女らしいロックなエッジが全然感じられないんだもん。このアルバム、ブロンディのギタリストでダンナさんのクリス・スタインがかなりの部分で曲も書いているんですが、ここらで行き詰まりを感じちゃったのか、しばしの沈黙のあと、5年後にブロンディ再結成に動く訳です。

 

 

15.The Hunter/Blondie(1982 UK#9,US#33)

 

 一度目の解散を迎えることになったアルバムですね。この前のアルバムで、ヒップホップにエレ・ポップもレゲエもみんなやっちゃえ!みたいな感じになったところから、今度はトロピカル・ポップの要素も入りました。ただ、この前のアルバムより、本来のバンドっぽさは戻っては来たんだけど、逆に曲の印象が非常に弱いアルバムになってしまいましたね。リリース後にはデボラ姐さん失踪事件などもありました。ゴタゴタで集中できてなかったかもしれません。

 

 

14.Def,Dumb&Blonde/Deborah Harry(1989 UK#12,US#123)

 

 デボラさんのソロ第3作目です。ブロンディのときから一貫している「ギター・ロック&エレクトロ」な要素はキープこそしているんですが、典型的なエイティーズの後期のオーバー・プロデュース気味のサウンドが今聴くとちょっと古過ぎてキツいですね。シングルは5枚も切られた意欲作ではあって、そこそこはヒットしたんですけどね。

 

 

13.Panic Of Girls/Blondie(2011 UK#73)

 

 2011年に出たブロンディのこのアルバムは、なんか意気込みが小さいアルバムです。この頃、「聴いてくれるファンだけでいいや」と本人たちが思ったか、当初、配信オンリーで出された作品だったんですよね。そこがなんか残念かな、と。

 

 アルバムそのものは、ブロンディらしいニュー・ウェイヴ・ポップロックな趣きではあるんですが、この前のアルバムでバンドを抜けてしまった、キーボードのジミー・デストリのソングライターとしての不在が大きいこと、それから、必要以上にレゲエの曲が多いアルバムです。

 

 

12.Blondie 4(0)Ever/Ghosts Of Download/Blondie(2014 UK#16, US#109)

 

 2014年に発表したこのアルバムは、1枚が70年代の代表曲を中心としたセルフ・カバー・ベストで、もう1枚が純粋な新作という変則的なアルバムでしたね。セルフ・カバー・ベストは、ただ単に70代を目前に控えても声が全く衰えを見せないデボラさんお健在ぶりをただ示したかっただけの、基本なにも変わらないリメイクです(笑)。

 

 もうひとつの「Ghosts Of Download」は基本前作の「Panic Of Girs」を踏襲していますが、若いアーティストとのコラボが多めなとこでも若さはアピールしていますが、これもなぜかレゲエが多いんだよな。なんか需要を測り間違えてるような印象もありましたね。

 

 ただ、このアルバムを引っさげてのツアーでは、「Ghosts〜」からn新曲、かなり多めにやってるんですけどね。

 

 

11.Necessary Evil/Deborah Harry(2007 UK#86)

 

 現時点で最後のデボラさんのソロ作です。この頃、ブロンディでジミー・デストリが脱退したこともあって、「最後のツアー」と銘打ったワールド・ツアーもやってて、僕も渋谷でライブ見てますけど、そのあとに出たソロ作ですね。

 

 

 基本的にある時期からのデボラ姐さんはやりたい音楽の軸がほとんど動かない人なので、これもデボラさんらしいエレクトロでパンキッシュなサウンドではあるんですが、「だったら、ブロンディでいいんじゃない?」となっちゃったんだろうね、きっと。

 

 

10.The Curse Of Blondie/Blondie(2003 UK#36 US#160)

 

 

 商業的に非常に高い結果で終えた前作に続く、ブロンディ再結成2枚目のアルバムです。ヒットしアルバムとは言いがたいものではありましたけど、先行シングルになった「Good Boys」はちょっとしたエレクトロ・アンセムに当時なりました。

 

 

 ちょうど、この頃に、たとえばゴールドフラップとかレディトロンとか、ピーチズなどのインディのロウファイなエレクトロ女性アーティストが多く出はじめているんですけど、そんな彼女たちにはでボラ姐さんがパイオニアであることを示す良いアルバムだったかもしれません。

 

 

9.Autoamerican/Blondie(1980 UK#3, US#7)

 

 ヒットメイカーとしては、この頃が最高ですね。なにせ、「夢見るナンバーワン」「ラプチャー」の2曲の全米ナンバーワン2曲に加え、このアルバムにはオリジナルでは入らなかったものの、映画「アメリカン・ジゴロ」の挿入曲でもあった、全米で6週1位の「コール・ミー」も、後のデラックス・エディションには入っているわけですからね。

 

 それだけの代表曲が揃っている訳だから、悪いアルバムの訳が無い・・となるところだったんですが、あれだけのヒット曲が並んだアルバムでありながらも、ブロンディのアルバムの中では人気の高くないアルバムです。というのもブロンディ、このアルバムでいろんなことをやろうとし過ぎて、ブロンディ本来のバンド・サウンドが失われてるんですよね。

 

 曲調も、「夢見る〜」で顕著なレゲエに、はじめてラップの入った曲で全米シングル・チャートを制した「ラプチャー」と、音楽的進歩と拡大が伺えるんですけど、同時にストリングスのバラードやら、スタンダード・ジャズっぽい曲もやっていて、とりわけ、バンド・サウンドからの逸脱がかなり大きいですね。ヒットした代表曲の存在さえなければ、もう少し順位下がってたと思います。

 

 

8.Koo Koo/Deborah Harry(1981 UK#6,US#25)

 

 これがデボラさん初のソロ作ですが、実は僕がブロンディ関係のアルバムをリアルタイムで最初に聴いたのがこのアルバムでしたね。

 

 

 というか、この頃のデボラさんはフィーメール・ポップ・アイコンとして世間からの注目がマックスのときでしたからね。なにせ、3曲立て続けでのブロンディでの全米ナンバーワン・ヒットの直後でしたから。そこで満を持してのソロ・デビューということで期待も高く、シングルにもなった「Backfired」も当時、日本のラジオでよく耳にした物です。

 

 このソロ・デビュー作、この当時、なんかやたら評判悪かったんだよね。その理由となったのが、ジャケ写でしたね。そこには、鉄の串刺し3本貫いたデボラの顔のどアップだったのですが、これが「気持ち悪い」と、かなりの不評だったことに足を引っ張られました。

 

 ただ、このアルバム、今冷静に聴くと、内容良いんですよね。路線としては、「オートアメリカン」で培ったヒップホップのファンキー路線が目立つんですけど、これ、プロデューサー、ナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズですよ!この2人と言えばディスコ・グループのシックでしたけど、とりわけナイルがこの2年後に、デヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」を大成功させたのをきっかけに大物プロデューサーとなり、以降、デュラン・デュランたマドンナを手がけて成功したことから、「時代の先を行き過ぎた」との再評価もあるアルバムです。

 

 

7.Pollinator/Blondie(2017 UK#4, US#63)

 

 そして、最新作「ポリネイター」はこの位置です。デボラさん、このアルバムで遂に70代突入です。

 

 

 今回のアルバムは、ここのところのアルバムで目立っていたレゲエをいったんやめて、ブロンディが後続のインディ・ロック・アーティストからの再評価が強いアーティストであることを証明したかのような作風となっています。

 

 

 それもそのはず、このアルバムでは、夫クリス・スタインとデボラの共作がわずか1曲に留まるなど、自前供給が遂に利かなくなった作品であり、そこは寂しいんですが、本作に参加したラインナップは実に豪華です。なにせ、ブラッド・オレンジやチャーリーXCXの曲があったり、他にもTVオン・ザ・レディオのデイヴ・シーテック、元ザ・スミスのジョニー・マー、そして遂にはSiaとストロークスのギタリスト、ニック・ヴァレンシが作った新曲の一部を聴くことができます。その意味ですごく今っぽいアルバムです。

 

 

 彼女たちの歴史をあまり知らない、これからブロンディに興味を持つ人がいたら、このアルバムから入ったらいいんじゃないかな。そういいきれるだけの、久々の自信作なんじゃないかな。

 

 

6.Rockbird/Deborah Harry(1986 UK#31,US#97)

 

 

 ブロンディ解散後、ソロで再始動したデボラさんでしたが、ソロ通算2枚目のこれがソロでの最高傑作ですね。最高位だとそんなに高く見えないですが、このアルバム、ソロで最高ヒットとなった「French Kissin'In The USA」(UK8位)があるほか、全英トップ50に入ったシングルが3曲あるアルバムですからね。次の「Def,Dumb&Blonde」がイギリスで売れたのも、本作のヒットの影響故です。

 

 このアルバム、なにが良いかというと、ほとんどの曲で、Jガイルズ・バンドのニュー・ウェイヴ化を進めたキーボーディストのセス・ジャストマンとの共作なんですね。そういうこともあって、これまでのブロンディの持っていたエレ・ポップ・テイストに、60sのソウル・ミュージックのエッセンスが加わっているんですよね。そういう作風は、デボラさんの全キャリアを見てもこれだけで、その意味でかなり面白い一作になっていますね。

 

 ただ、不思議なのは、当時「French Kissin」聴いたときは、もっとヨーロビートに近いようなダンスポップのイメージがあったんですけど、今聴きかえすとエイティーズ後半っぽいってだけで、案外バンドっぽいアレンジだったんだなと、今にして思いますね。

 

 

5.Plastic Letters/Blondie(1978 UK#10, US#71)

 

 1978年の初頭に出されたセカンド・アルバムですね。邦題は「囁きのブロンディ」。このアルバムは、前作に引き続いて、はじめての一般的なヒット曲「デニスに夢中」をはじめとした、ドリーミーな60s前半のアメリカン・ポップスをパンクのフィルターで紹介した作品になっていますが、デストリのモダンなアナログ・シンセ使いで、その後のエレ・ポップ路線を予見させているところなんかが今聴くと興味深いですね。

 

 ニュー・ウェイヴって、人によってややもすると、頭でっかちに難しいものに解釈しがちな向きもあるのですが、それを商業的ヒットの可能性を見出したシーンにおいて黎明期の作品としても注目すべきものだと思います。

 

 

4.No Exit/Blondie(1999 UK#3, US#18)

 

 

 1999年に発表された、17年ぶりに再結成されたブロンディのアルバムですね。当初、そこまで期待されていたわけではなかったのですが、フタをあけてみたら「マリア」が全英ナンバーワンになったのをはじめ、ヨーロッパ中で大ヒット。日本でもあの頃、頻繁によく耳にしたもので、多くの人を驚かせていたものです。

 

 

 これだけブランクがあってもソングライティングのうまさが錆び付いていなかったことを証明したアルバムでしたけれども、サウンド的にも「パンク」「エレポップ」「60s」「レゲエ」のブロンディらしさを改めて表現しつつ、さらにそこにフォークやサイケなど、これまでのブロンディが表現していなかった領域にまでトライしたかなり前向きな意欲作で、ヒットしたのもうなづけます。このとき、もうデボラさん、50越えてたんですが、声や容姿に衰えを感じさせなかった点もお見事です。

 

 

3.Blondie/Blondie(1976 UK#75)

 

 

 1976年12月発表のデビュー作です。パンク・ムーヴメントにおいて、初期に出たアルバムのひとつですね。これとパティ・スミス、ラモーンズのファーストあたりが貴重なソレですね。ロンドン・パンク系のアルバムは、翌77年から出はじめますから。

 

 このアルバムは、同じライブハウス、CBGBでお互いしのぎを削ったラモーンズ同様、60s前半の古き良きアメリカン・ライフを70s半ばの視点で表現したものになっていますね。ラモーンズがブリティッシュ・ビートを荒削りなスピードでイノヴェートしてるのに対して、ブロンディはロネッツをはじめとしたガール・グループ・サウンドをモダン・アップデイトさせています。もっともデボラさんは、この当時のシーンでも年長から数えた方が早い31歳。実際のところ、ガール・グループのブームのときにはそれこそハイティーンだったわけですが、「あの頃にアイドルになれなかった女の子が、30になってリヴェンジした」ような痛快さもこのアルバムにはありますね。さらに言えば、ファッション的にはガール・グループのアイドルより全然ファッション的にもカッコよく、かつ普遍的なものになってもいます。

 

 人によっては「ブロンディの前史」、別の見方をする人によれば「ここまでがパンクで、後はポップにセルアウトした」みたいなことを言う人もいますが、後年ほどの華こそありませんが、これはこれでしっかり完成された美学があります。曲も「X Offender」「Rip Her To Shreds」みたいな重要曲がすでにありますからね。

 

 

2.Eat To The Beat/Blondie(1979 UK#1 US#17)

 

 

 

 これもブロンディにとっての最重要作のひとつですね。「銀河のアトミック」「ドリーミング」。いずれもブロンディを語る際に絶対外すことの出来ない、全米ナンバーワンになった曲以外で彼女たちを理解したいよりコアなファンにとって不可欠な重要曲が入ったアルバムです。

 

 これも、その一つ前で完成された、彼女たちなりのポップかつエッジのあるパンクロックに、「アトミック」に顕著なエレポップ路線を完成させ、さらにもうひとつの武器となるレゲエを、このときにはじめて「Die Young Still Pretty」で表現もしています。後の「オートアメリカン」以前に、この時点でブロンディのサウンドは完成されたのかな、とも思います。ソングライティング的にもデボラ、スタイン、デストリの鉄壁の3人のケミストリーが発揮されていますね。

 

 加えて、このジャケ写に象徴されるように、アート・ワーク、ファッション・センス的にも、ここらが一番カッコいいですね。

 

 

1.Parallel Lines/Blondie(1978 UK#1,US#6)

 

 

 1位は、それはやっぱり、これしかないでしょう!彼女たち、そもそものブレイクのキッカケとなった、1978年秋発表のサード・アルバム。このアルバムは、特に2000年代以降ですね、「パンク/ニュー・ウェイヴ名盤」もしくは「ロック名盤選」に必ず選ばれるアルバムになっているので、ご存知の方も多いでしょう。邦題「恋の平行線」。

 

 このアルバムは、一般的には初の全米ナンバーワンになった「ハート・オブ・グラス」で知られています。この1曲が与えたインパクトは大きいですね。クールな女の子が、エレクトロを歌うとすごくハマる。そうした、まさに今現在までにつながるポップの方程式を証明した曲こそこれですね。この曲がなかったらマドンナだって存在しない(マドンナはデボラに影響を受けたことを公言しています)し、ユーリズミックスも、ガービッジも、ビヨークも、グウェン・ステファーニもカイリー・ミノーグも、レディ・ガガも、ラ・ルーも、CHVRCHESも、果たして存在していたかどうか、なんて言うと大袈裟かな(笑)。

 

 あと、それだけじゃありません。これ、ブロンディ史上最高にパンキッシュなアルバムです。特に「ワン・ウェイ・オア・アナザー」は2000年代に入ってすごく再評価された曲で、僕のやってたHard To Explainのクラブでもよくかかってたし、ワン・ダイレクションにまでカバーされましたからね。あと、「ハンギング・オン・ア・テレフォン」も同様ですね。

 

 それプラス、初期からのドリーミーな60s路線も継承されていて、「サンディ・ガール」のヒットも生んでいますからね。やはり、このアルバムと次の「Eat To The Beat」にこそブロンディらしさは凝縮されていて、それを忘れずに表現し続けようとするから、デボラさんが70超えても健在で女王のままでいられるのかな、と思いますけどね。あと、デボラさんのヴォーカルの粋なパンチも、このアルバムで一気に高まって、レジェンダリーなものになっています。

 

 

 

・・といった感じでしょうか。

 

 

 次回は、約1週間後にやります。もう、思いっきりベタすぎて誰でも知ってる、ちょっと緊張するものをやります(笑)。

 

 

 

author:沢田太陽, category:FromワーストTo ベスト, 12:56
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最新全英チャート

どうも。

 

 

今日は霧雨の肌寒い1日でした。まだクリス・ショックを引きずっています。

 

 

では,全英チャート、行きましょう。

 

 

SINGLES

1(1)Despacito/Luis Fonsi feat Daddy Yankee&Justin Bieber

2(2)I'm The One/DJ Khaled feat Justin Bieber,Quavo And Chance The Rapper

3(3)Symphony/Clean Bandits feat Zara Larsson

4(5)There's Nothing Holding Me Back/Sean Mendes

5(4)Shape Of You/Ed Sheeran

6(10)Sign Of The Times/Harry Styles

7(7)Swalla/Jason Derulo feat Nicki Minaj&Ty Dolla Sign

8(8)Unforgettable/French Montana feat Swae Lee

9(12)Did You See/J Hus

10(6)Galway Girl/Ed Sheeran

 

「デスパシート」が英米で1位です。スペイン語久々の大ヒットですね。

 

 

9位には、まだ弱冠20歳のブリティッシュ・ラッパー、Jハスが入ってきました。これ、聴き損ねていたのですがチェックしたいと思ってます。

 

 

では、アルバムに行きましょう。

 

ALBUMS

1(-)Harry Styles/Harry Styles

2(2)÷/Ed Sheeran

3(3)Human/Rags N Bone Man

4(-)After Laughter/Paramore

5(-)A Kind Revolution/Paul Weller

6(-)Common Sense/J Hus

7(1)For Crying Out Loud/Kasabian

8(6)More Life/Drake

9(7)Damn/Kendrick Lamar

10(15)Life Love Flesh Blood/Imelda May

 

こないだもちょっと触れましたが、ハリー・スタイルズのソロ・デビュー作が1位です。今週はシングル・チャートでも彼の曲がたくさんでした。

 

4位もこないだ触れましたパラモア。3位に入って欲しかったけどなあ。

 

5位は,これも発売週ずらした方が良かったんじゃないかな。ポール・ウェラーの新作です。そして6位にJハスが入っています。

 

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:全英チャート, 08:46
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クリス・コーネルを名曲と共に振り返る

どうも。

 

 

いや〜、1日経ちはしましたけど

 

 

 

クリス・コーネルの死は、まだ引きずりますね。

 

欧米圏では、僕の住んでるブラジル含め、これは大ニュースで、1日、こればかりでしたね。しかも死因が首つり自殺だったことも発覚して波紋を広げてますね。しかも前の夜、デトロイトでソールドアウトになったサウンドガーデンのショウをやった直後だったというのが本当に信じられないです。

 

 

 ただ、「なぜ死に到ったのか」ということより、今はとにかくクリスを名曲と共に振り返りたいと思います。

 

 

 僕がクリスのことを知ったのは1992年のこと。ちょうど、ニルヴァーナとパール・ジャムがシアトルから台頭して来てグランジ旋風を巻き起こしている頃、「グランジのもうひとつの大物」ということで知ったのがサウンドガーデンで、この曲でした。

 

 

 

 

この「Jesus Christ Poseですね。これ聴いてまず、クリスの声がカッコいいなあと思ったんですね。これは伊藤政則さんの番組で見たのかな。というか、あの番組以外でかかったの見たことなかったですからね。最初はだからグランジと知らなくて、新しいハードロックのバンドだと思っていたんですが

 

 

 

NHKに入って、「Jesus Christ Pose」の入ったアルバム「Badmotorfinger」を借りたんですよ。そうしたら、これが衝撃でしたね!「なんだ、このグニャグニャした、整合感のないアンサンブルは!」ってね。リフは重いのに.リズムは妙にスカスカで、しかもギターのリフそのものもギシギシ言ってて、すごくラフにプロデュースされてて。「ああ、これはさすがに革新的だは」と思いましたね。これまでグランジって「ハードロックとニュー・ウェイヴの暗いところをミックスした音楽」だと思っていたのですが、「パンクの初期衝動」の意味がこれで理解できたというか。

 

そして

 

 

このサウンドガーデンこそがシアトルのインディ・シーンのパイオニアだったことを知ります。後にニルヴァーナで有名になるサブ・ポップですが、あのレーベルがはじめて、コンピレーションでなく、アーティスト単体の音源を発表するようになった最初期のバンドこそサウンドガーデンであり,パール・ジャムのメンバー2人トマッドハニーのメンバー2人が作っていたグリーン・リヴァーでした。1987年のことです。

 

その後、グリーン・リヴァーは解散し、メンバーの2人がマザー・ラヴ・ボーンというバンドを組んでメジャー・デビューもするんですが、そのバンドのヴォーカリスト、アンドリュー・ウッドがその矢先に急死したんですね。アンドリューはクリスの親友でもあったことから、サウンドガーデンと、当時残されたマザー・ラヴ・ボーンのジェフ・アメンとストーン・ゴッサードが組んだばかりのバンド、パール・ジャムが追悼プロジェクト「テンプル・オブ・ザ・ドッグ」を組むんですね。それが91年のことでした。その当時.気がつき損ねていたのですが、このプロジェクトも、92年のパール・ジャムのブームの際に注目され全米トップ10のヒットになりました。中でも、このクリスとエディ・ヴェダーのデュエット「Hunger Strike」はひときわ輝く名唱として知られています。

 

 

 

そして94年の3月、最大の代表作「Superunknown」が出たんですけど、これがビルボードで初登場1位。この週の2位がナイン・インチ・ネールズの「The Downward Spiral」.もう興奮しましたよ!ロックで一番興奮していた時期ですね。このアルバム、日本はともかく世界中でヒットしましたからね。僕にとっても非常に思い入れのある曲たちです。特に「Black Hole Sun」!自分の生涯の10曲に入るくらい大好きな曲ですよ!

 

 

 

 

ただ、「Superunknown」が出た一ヶ月後にカート・コベインが自殺するわけです。そこからグランジは緩やかに下降します。サウンドガーデンも96年にもう1枚アルバムを出して解散します。

 

 

 

クリスも99年にソロになってソロ・デビュー作を出すんですが、これがなぜか売れなかったんですよ、ヴォーカル上のライバルとも言われていたジェフ・バックリーのフィーリングに近い宵アルバムだったのに。この年はこういうシリアスなものより、リンプ・ビズキットみたいな,ああ、忌々しい(笑)、ああいうヴァイオレントなおちゃらけ物が流行ってましたからね。

 

 

そうしているうちに

 

 

 

 

ザック・デ・ラロチャの抜けたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンから声をかけられ、スーパー・グループ、オーディオスレイヴに入り、2枚のアルバムを出して成功します。僕は凝れ、あんまり好きじゃなかったんですけど、たまに好きな曲、ありましたね。この曲とか。

 

 

 

 ただ、オーディオスレイヴを抜けた後、クリスはソロで迷走します。音楽的に何をしたいのかよくわからない時期が続くんですね。その時期に007の「カジノ・ロワイアル」の主題歌になったこれも歌ってヒットしますけどね。

 

 

 

 

こうやってソロで行き詰まると再結成しがちなんですけど、2011年くらいからサウンドガーデン、再始動はじめます。そして2012年の秋に再結成アルバムを出して,これが割と良い作品でした。

 

 

 

 

そして、まさに僕もこの群衆の中にいました。2014年4月,ロラパルーザ・ブラジルでサウンドガーデン、やっと生で見れました。もう、嬉しくってたまらなかったですね!この「Black Hole Sun」聴けたときの嬉しさと言ったら。これ、僕にとっては夫婦の出会いのきっかけになった曲でもあったりしますから。だから、クリスの死のニュースを聞いて、彼女、職場からわざわざ電話かけて来ましたからね。

 

 

このときのライブが本当に良かったから、「次は単独で見たいなあ」と本気で思っていましたからね。それだけに・・。

 

 

とにかく「自殺」、しかもツアー中にそれをやったというのはファンに対しての裏切り行為なんで非常に腹が立ちます。ただ、何が彼を底まで追いつめていたかの闇も同時に気になるところです。

 

 

これ、ちょっと僕の中では引っ張りそうです。

 

 

 

 

 

author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 12:38
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追悼クリス・コーネル 再掲載・ロラパルーザ・ブラジルでのサウンドガーデンのライヴ・レヴュー 2014.4.7掲載

どうも。

 

 

 

サウンドガーデンのクリス・コーネルが亡くなってしまいました・・。サウンドガーデンのツアーで全米を回っていた最中だったのに・・。

 

 

彼も、ニルヴァーナやパール・ジャム、アリス・イン・チェインズと負けず劣らず、僕の人生を大きく変えてくれたグランジ勢のひとりです。22〜24歳の頃に、もし聴いていなかったら、自分の今の人生はなかった。そう思える人たちの大事なひとりです。

 

 

語りたいことが多く、かつ、ショックでどうまとめたらよいのか。2016年1月のデヴィッド・ボウイ以来のショックです。そういうこともあり、本人への追悼より先に、2014年4月7日に掲載した、ロラパルーザ・ブラジルでのサウンドガーデンのライヴ・レヴュー、これを読んでいただきたいと思います。この日の臨場感を出すために、他の出演者の分もあえて書いておきます。サウンドガーデンはこの日の18時50分に出てますので、そこだけ読みたい方はスクロールを下げて読んでください。

 

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どうも。

さっき帰ってきたばかりですが、明日から忙しいのでロラパルーザの2日目のレヴュー、書いちゃいますね。


ロラパルーザ・ブラジル2014 2日目

12:40 イリャ・クリャキ&ザ・ヴァルデラーマス(ステージ・オニキス)


この謎な名前の人たちですが、アルゼンチンの国民的ヒップホップ・デュオの名前です。とは言え、名前はイリャ・クリャキでもなんでもなく、ダンテとエマニュエルの2人組です。彼らはいわば”アルゼンチンのビースティ・ボーイズ”みたいな感じで90sの同国で爆発的人気を得ますが、この10年くらい活動をしてなかったんですね。で、つい最近復活したら、ラテン・グラミーの最優秀ロック賞を受賞するくらい、評価の高い人たちです。

基本はオーガニックな70sファンクのテイストの強いトラック、ちょっとジャミロクワイみたいな感じの曲が多いんですが、このダンテの方がですね、お父さんがルイス・アルベルト・スピネッタといって、アルゼンチンのロック史最大のスターなんですね。そういうこともあり、ギターの名手でもあって、それで自ら演奏して、トラックに取り入れることなんかやってますね。

人の入りは正直よくありませんでしたが、さすがにひとつの国を制している人たちです。曲のわかりやすさと聴かせる力に関してはちゃんと持ってましたね。何かの機会があれば、また見たいと思いました。


13:30 ハイムンドス(ステージ・SKOL)

続いてみたのハイムンドスはブラジルのバンドです。ブラジルでは2000年代にポップ・パンクやエモの大ブームがあったのですが、ハイムンドスはその先駆として90sの中くらいから人気のあったバンドです。

彼らは2000sのはじめにはかなり大きくなりそうだったんですが、その矢先にリードシンガーだった人がキリスト教に目覚めてしまって、「これまでのふしだらな人生にケリをつける」みたいな感じでやめてしまったんですね。そこでバンドは新ヴォーカリストを迎えて活動を続けるんですが、その間、アルバムは出してなく、ようやく今年になって10年ぶりくらいのアルバムが出るようです。今回のブッキングはそのプロモの狙いもあったかと思います。

このロラもそうですけど、ブラジルの国際型のロックフェス、国内アクトには概して厳しいです。どんなに人気バンドでも、夕方から夜のスロットには組まれないし、客の入りも良くないんですけど、それでもハイムンドスのときには、満杯とまでは行かなかったものの、客の入りは悪くなかったし、曲ごとに合唱も起こりました。

彼らはラモーンズに似せて「Raimundos」という名前をつけたくらいラモーンズのマニアで、その影響もあってか、プレイスタイルもポップパンクのバンドに比べると、ストロークを荒々しくかき鳴らすスタイルで、パンクらしいエッジは残してありますね。そこは気に入ったんですが、ちょっと楽曲的に単調なのと、この日の30度を超す猛暑のために、炎天下で立ち尽くすのがツラくなってきたのでした。

15:20 エリー・ゴールディング(ステージSKOL)

その後、フードコートでラザニアを食べたり、休憩所で寝転がったりで暑さ対策をした後、起き上がってみました。ぶっちゃけ、見るものはなかったのですが、エリー・ゴールディングをちょっと見てみようかと思いました。

このブログを以前から読んでいらっしゃる方なら、僕が彼女のこと、ぶっちゃけ、かなり嫌いなことはご存知だと思うのですが(苦笑)、「ならばこの際、見てみよう」と思って見たのでした。そして、3曲だけ聴きました。

その結果、やっぱ、撃沈でした(笑)。う〜ん、どうしても、あの通りの悪い声と、ポップなのかインディなのか、中途半端なサウンドが苦手なんですよねえ〜。歌唱力でフローレンス、カリスマ性でラナ・デル・レイの10分の1も個性感じないんですけどね。なんでブラジルのメディアでウケが良かったのか、わかんないですね。セレソンの緑と黄色のユニフォーム着てステージに立ったからか(笑)?


16:00 サヴェージズ(ステージ・インテルラゴス)

そして、僕としては、次はヴァンパイア・ウィークエンド・・と思っていたのですが、その前に第3ステージでサヴェージズが来てるから見てみよう、ということで、見てみることにしました。

もともと大のジョイ・ディヴィジョン好きなので、インターポールやホラーズみたいなバンドは好物なので、当然彼女たちに対しての印象も良かったわけなんですけど、これまでそこまで聴いたわけでもなかったので、「20分だけ見よう」と思って見てみたんですけど

ものすごい衝撃でした!!

いやあ〜、ビックリしたなあ〜。オール・ガールズ・バンドで、ここまで演奏上手いバンド、初めて見た!

特にこのベースの子ですね。この子の太くて速いランニング・ベースがこのバンドの軸になってますね。これが安定してるから、いろんな遊びが入れられてて、さらにヴォーカルのユニセクシャルなジェニーのダークなカリスマ性を演出する最大の動機付けを音で与えている。このベースのリズムに、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドみたいに前屈みになりながらアームで音を歪めまくるギターと、たどたどしくはあるけれどキックでリズム取りながら確実なリズム刻む美人のお姉さんのドラムと、各プレイヤーの個性もすごくハッキリとしてるし。ぶっちゃけ、2000s以降のポスト・パンク系のバンドで一番演奏うまいし、そうじゃなくても、こういう各人のキャラがハッキリ出てケミストリーにまでつながってるバンドなんて、野郎でも今貴重ですよ!そういうタイプのバンドをこの目で目撃したの、いつ以来だろう。


そして、これは全くの想定外となってしまいましたが、「こんな良いショウを途中で抜けるなんて僕には出来ない」という考えが僕の頭によぎりまして、結局17:00まで一時間見てしまいました(笑)。僕にそういうことがその前に起こったのは2005年のサマーソニックではじめてアーケイド・ファイア見た時以来ですね。あのとき、犠牲になってのはインターポールでしたが、今回もニューヨークの一流大卒のバンドが犠牲になりました(笑)。

いや〜、それにしてもこのサヴェージズ、マジで将来楽しみだわ!


17:00 ヴァンパイア・ウィークエンド(ステージ・オニキス)

そして、当初の予定から30分遅れて、ヴァンパイア・ウィークエンドを見ました。僕が以前に見た過去2回よりは良くなってました。それは生演奏部分以外の、シンセを多用した楽曲などが加わったからじゃないかな。

ただ、こっちのメディアではこのパフォーマンス、かなり酷評だったんですよね。実はそれもすごくわかるような気がします。ブラジルのロック系メディア、フィジカルな要素で説得力のあるバンドをほめる傾向がありますからね。タイプとしてはAC/DCとかパール・ジャムとか。いわゆる「ライブできてナンボ」みたいなタイプを尊ぶ傾向があります。それは僕にも似たところがあるのでわかります。

そこへ行くとヴァンパイア・ウィークエンドの場合、演奏は基本線が細いし、エズラの声も小さいし、そのテの批評には不利なんですよね。実はそのことは、3作続けて絶賛レヴューをもらい、2作続けて全米1位のアルバムを出してるにもかかわらず、まだフェスで夕方のスロットをやってることでもいみじくも証明されてます。

僕はブラジルのメディアほどには彼らには厳しくはないですが、ただ、彼らが今後フェスでのヘッドライナーを確保していくためには、絶賛されるアルバムを作り続けて、リスナーに聴きなじみのある楽曲を増やして行くことですね。そうすれば評価も多少変わってくるとは思います。別にライブが音源の忠実な再現の場であっても構わないわけだから。だけど、「ライブでしか見れないもの」をVWに求めるのは、現時点でもまだ酷なのかな、とは思いましたね。


17:30 ピクシーズ(ステージ・SKOL)

そして、ヴァンパイア・ウィークエンドの演奏中、多くの人が会場を移動始めましたが、それはピクシーズのライヴがあったからです。

僕は、その次のサウンドガーデンがすごく込みそうなのと、それがどうしても見たかったために、あえて会場をあまり移動せずに備えたい希望があったので、ピクシーズもわずかにとどめました。

で、彼らですけど、ライブはやっぱり安定してますね。重厚感とキレが見事です。

そして今回のツアーでは、脱退したキム・ディール、その後釜で入りつつもピクシーズ側から解雇されたキム・シャタックのさらに後任として加わったのが元ズワンのパズでした。その彼女、キュートな清涼感をモサいオヤジたちに与えて良かったと思います。これまでの歴代女性ベースの中でもひときわかわいいしね。


18:50 サウンドガーデン(ステージ・オニキス)

そして、僕的にこの日もっとも待ちこがれていたのがサウンドガーデンでした。


グランジ全体が日本だとかなりの過小評価なんですが、ところ変わると事情は全く異なります。こっちに来るとサウンドガーデンは立派にロック史上の偉人です(笑)。こっちのロック系のラジオ局において、彼らの曲はいまだにかなりの頻度でかかります。「現代のロックの礎」みたいな立場ですね。パール・ジャムとニルヴァーナと並んで彼らの立場はかなり絶対視されてます。わかりやすく言えば、日本におけるブリットポップ人気がまんまグランジと入れ替わった、と思ってください。


そういうこともあり、「これは会場着くの遅れたらヤバいな」と思い、早めにスタンバイしました。50分前には会場に行って座ってましたね。そうするとさすがに見やすい良い場所は確保出来ました。すると僕の予想はあたり、開演30分前には周りはもうかなりのひとだかりとなっていました。

そして18:50頃には、前日のイマジン・ドラゴンズ並みにかなりの人が集まり、ものすごい歓声でサウンドガーデンの登場を見守りました。「Searching With My Good Eye Closed」ではじまったライブは2曲目の「Spoonman」の時点では早くも大団円となりました。

そして、この、サウンドガーデンがもう、とにかくカッコいい!



このように、クリス・コーネルのエイジングが風貌的にかなり素敵だったことも魅力的だったんですけど、この日は声の調子が凄く良くてですね。彼の場合、音源で聴くとものすごくハイトーンのハードロック・スタイルに聴こえるのですが、実際はライブだと、全盛時の頃からかなり適当に歌う人として有名だったんですね(笑)。なので、そこまで期待していなかったんですが、今回の再結成にのぞみ、かなり気合いが入ったか、かなりCDに忠実なレベルにまで上がってましたね。これはまず一番の喜びでした。

そして、さらに圧巻だったのは、やはりアンサンブルですね。うまい!キム・セイルのギターって、ヘヴィな面ばかりが語られていましたが、実際にはそれと同じくらいにポストパンク的なフィードバックの高音を多用する人でもあり、それがこのバンドを「ただのハードロック」に聴こえなくさせてるんですね。あと、ベースもパンク的なランニング・スタイルだし、ドラムはジャズの影響も感じさせる、スネアがかなり軽快で抜けのいい音なんですよね。残念ながらこの日は、現在パール・ジャムのマット・キャメロンのプレイではなかったのですが、逆にパール・ジャムの初代ドラマーのマット・チェンバレンが入れ替わるようにプレイしてて、聴感上、全く問題なかったですね。

重さはありながら、ハードロック的な整合感が全くない、初期パンクの軽さとしなやかさを持った攻撃性と破壊力。これ、最高でしたね!なんでこれが日本でもっと「ロック本来の初期衝動」みたいなニュアンスでもっと伝えられなかったのか。本当に惜しまれます。グランジの中でも、アンサンブルのフォーメーションのユニークさではスマッシング・パンプキンズと匹敵するか、それ以上なのにね。

ライブはもう前半から「Outshined」、僕が一生で5本指に入るくらいに大好きな「Black Hole Sun」、「Jesus Christ Pose」の3曲を連発でやられたときには我を忘れて興奮しましたね。このあたりは会場も「カラーリョ!(クソやべえ)」「メウ・デウス(オー・マイ・ゴッド)」などの言葉をイントロの時点で叫ぶ人が多く、歌いはじめと同時に大合唱でしたね。

その後もステージは、今年で20周年を迎えた名作「スーパーアンノウン」を中心に進んで行きましたが、感無量(特に「The Day I Tried To Live」!)でしたね。日本だと、仕事で「90sの傑作アルバム」みたいな企画で、僕がこのアルバムを上位で選ばないことがないくらい大好きな作品で、実際に海外だとそれ相応の評価なんですけど、日本の企画だといつも下位に押しやられて随分寂しい思いをしてましたからね。その「心の名作」が「これでもか」とばかりに堪能できたわけですからね。それはまるで、「90sの頃の本当の自分自身」を取り戻したかのような、そんな気持ちにもなりましたね。

そして最後から2曲目の「Rusty Cage」の際にはモッシュピットまで出来るカオスぶり。僕は身の危険が怖かったのでよけてしまいましたが、結構いい年をした、20年前の少年たちが暴れて、終わったあとに腰をさわって痛がってました(笑)。

この盛り上がりのせいで、ヘッドライナーのアーケイド・ファイアの会場に着いたのがギリギリになりましたが、全く悔いはないです。ロックファンとして、体験し損ねていたものを取り戻せた。そんな満足感でいっぱいでした。


20:30 アーケイド・ファイア(ステージ・SKOL)

そして、ヘッドライナーはアーケイド・ファイアでした。彼らに関しては、サヴェージズのとこでも上述しましたが、2005年にサマーソニックであの圧巻のライヴ・パフォーマンスを見た時からずっと自分の中では特別のバンドだったし、今や世界的なヘッドライナー・バンドになって、自分のことのように喜んでいます。今やロラでもヘッドライナー。これは祝福の意味も込めて絶対見なくては!と思ってました。

日本では、もっと状況がひどいことはこれを読んでる皆さんもよくご存知(でも、そろそろフジロックでもヘッドライナーにしてやれよ!)だと思うのですが、まだ英語圏の国以外でのアーケイド・ファイアの知名度というのは正直まだまだで、この日の彼らのショウも、人は集まってたことは集まってたんですけど、サウンドガーデンで集まってた人の70〜80%といったのが正直なところでしたね。去年のブラック・キーズのときより少なかったんじゃないかな。

でも、「思いきって、いつもどおりの圧巻のライブやれば、客は自然とついて来るよ」と思って、そんなに不安視はしてなかったです。ただ、この日のライブはちょっと意外な方向に行きました。

はじまりは新作「リフレクター」のタイトル曲で、そこからの曲が2曲続いたのですが、そこからいきなり「Powerout」「Rebellion(Lies)」と初期の代表曲が続きます。それどころか、そこからしばらく、1〜3枚目のヒット・チューンばかりで僕は「えっ!?」とキツネにつままれたような気分になりました。


せっかく今回のアルバム「リフレクター」で、ジェイムス・マーフィーを起用して徹底したパーティ・アルバムを作ったのに、なぜそのモードで思いっきり行かないのか?もちろん代表曲は聴きたかったですけど、僕としてはニュー・アルバムの流れの中で、いわば「DJの大ネタ感覚」で、流れの中で混ぜて聴いてみたかったですね。こんなに「まずは代表曲」みたいな感じで、固まっては聴きたくなかったな。それもしかも前半に。

後半はさすがに「リフレクター」の曲で攻めたんですけど、だけど、なんか着火が遅かった感じがしましたね。もっと、ここからガンガンせめて欲しかったのに。せっかく「Here Comes The Night Time」みたいなキラー・ダンス・チューンがあったのに、これをラスト2曲目でなしに、中盤のやや後半くらいに置いて盛り上げておいて、その後に「Lies」や「Ready To Start 」みたいな余韻の残るヒットチューンで後半盛り上げてほしかったなあ〜。

批評家はのきなみ絶賛してましたが、もし、これが仮に彼らのライブを見た経験がなかったような人だと、「感動しないわけがない」ことは僕ももちろん知ってます。ただ、僕がこれまで見た中ではベストの部類ではなかったし、それはオーディエンスの心がつかめてなく、出入りして聴くのに集中していなかった人をたくさん目の当たりにして痛感もしました。もっと、全体が大団円になるような熱いライブをやろうと思えば出来たのに、ちょっともったいない気がしましたね。
 

author:沢田太陽, category:音楽ニュース, 20:15
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最新全米チャート

どうも。

 

 

なんか、こちらブラジル、ザ・フーがガンズ&ローゼズとリオでライブしたり、ポール・マッカートニーのツアーが決まったり(行きます)してるんですが、U2が「ヨシュア・トゥリー」再現ツアーで来ることも決まりました。それもすごいんだけど、前座、ノエル・ギャラガーって方がむしろ驚きです!どうしよう。両者共演とか実現するのなら、やっぱ、ちょっと見ておきたいなあ。個人的にU2で一番好きなアルバムでなかったりしてるとこで迷ってますけど。

 

 

では、全米チャート、行きましょう。

 

 

SINGLES

1(3)Despacito/Luis Fonci&Daddy Yankee feat Justin Bieber

2(2)That's What I Like/Bruno Mars

3(1)I'm The One/DJ Khaled feat Jusin Bieber,Quavo&Chance The Rapper

4(5)Shape Of You/Ed Sheeran
5(4)Humble/Kendrick Lamar

6(7)Mask Off/Future

7(6)Something Just Like This/The Chainsmokers 

8(9)XO TOUR Llife/Lil Uzi Vert

9(11)It Ain't Me/Zedd feat Alessia Cara

10(8)iSpy/Kyle feat Lil Yachty7(14)Stay/Zedd feat Alessia Cara

 

今週の1位は「デスパシート」。遂に1位ですね。

 

ビルボードのシングル・チャートでスペイン語楽曲が1位になるのは

 

 

 

この「マカレナ」以来21年ぶりのことです。

 

個人的には「マカレナ」が21年前ということの方が驚きですけどね。96年の夏にアメリカ旅行してるんですけど、そのとき、ものすごい勢いで流れていたことを思い出しましたね。

 

 

他には

 

 

 

やっぱり、この「ラ・バンバ」ですね。これは今年で30周年ですよ。早いなあ。この曲はバディ・ホリーと同じ墜落事故死で亡くなった10代のメキシコ系ロックンローラー、リッチー・ヴァレンスの曲のカバーでリッチーの伝記映画のタイトル曲でしたけどね。この映画、ロック史的にはすごく大事な作品なので、見るのオススメですよ。

 

 

では今日はアルバムに行きますか。

 

 

 

ALBUMS

1(-)Everybody/Logic

2(-)From A Room Volume 1/Chris Stapleton

3(1)Danm/Kendrick Lamar

4(8)The Guardians Of The Galaxy 2 Awesome Mix Vol.2/Soundtrack

5(4)More Life/Drake

6(5)÷/Ed Sheeran

7(-)There;s Really A Wolf/Russ

8(7)24k Magic/Bruno Mars

9(2)Humanz/Gorillaz

10(6)Epic AF/Various Artists

author:沢田太陽, category:全米チャート, 13:37
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